2013/09/24

クラシック·レンジローバー、長期修理完了! ほんと??




旧いクルマ弄ってて、錆びた部品を発見すると見過ごせないのだ。フュエル·リッドのネジが錆びてたから、錆取り液に一晩漬けた。こうした寄り道で結構時間を食っちゃうンだよなー。



燃料ポンプのふたこぶになってるカバーが錆びやすいのと、センダー・ユニットのフロートもピアノ線に錆が浮いてたので余ったシーラーでフロートごと塗装しちゃった。

センダー・ユニットを取り付けた。サイドなのでガソリンが漏れませんように。ゴムのガスケットは全然OKな感じ。



センダーのフロートと中央カップとの位置関係。上方が進行方向。


いよいよ燃料ポンプを戻す。元気でなぁー!

燃料タンクのどてっ腹にPOR15の缶のラベルを切って貼っておいた。








元通りに燃料タンクが載ったよ。もう顔を見ることは無いだろうねー。

しつこくダイモで日付を入れておく。

さぁ、組み立てっす! 旧いクルマはバラすのは簡単だけど、元通りに組み立てるのが難しい。







抜いておいたガソリン18リットルをコーヒー·フィルター(笑)で濾してから、ついにガソリン·タンクへと流し込む。燃料ゲージがかすかに動いた。センダー·ユニットは無事だったようだ。エンジン始動。淡々とアイドリングしてる。

この日も夕暮れがやってきた。明るい時間が短くなってきて寂
しいね。




翌日はフロア·パネルのリベット留めだ。体重載せてヨイショっと!

ここでちょっと問題発生。後席ハーネスを留めるDリングの取り付け場所なんだけど、このフロア·パネルの裏側にあるブラケットをリベット留めするのがちと面倒だった。カラーとボルトだけを使って仮止め、とゆーか、結構締めあげる。



リベット留め完了。

裏側から観るとこんな感じ。なぜ大変だったかと言えば、ブラケットが連結されてるシャフトのブッシュのテンションが掛かってるから。ボルトを締め込んでブラケットをこのフロア·パネルに密着させているうちにリベットで固定したワケだ。










この日もこれで終了。本日の夕飯は当基地至近距離にある八戒の日替わり定食。ラーメンと回鍋肉、900円。近所に住むフジテレビの亀山社長も大好きで、週末に来店するという極細縮れ麺がコレだ。




















さぁ、追い込みだ。あと少し。カーゴ·スペース後端のステンレス·プレートもリベット留め。


ランチは司令官差し入れのホット·サンド。
ここでまた手こずったのが後部座席下のカーペット·フィニッシャーの取り付け。外す時は後側のボルトを緩めて力で抜いたのだが入れる時は座席の重さがあるために入らない。仕方ないので前側のボルトも緩めて座席が少し持ち上がるようにした。腕が死んだヨ。



燃料ポンプ·リレーやECUをチェックするためにバラした助手席の遮音材やカーペットなども元通りにする。これまた12一重みたいに被せる順番があってすったもんだ。それでなんとか完成~。ふぅ~~~。貴重な、純正カーゴ・トレイがちょっと自慢♪

















その際に発見したのがコレ。ECUの横のカバー裏に置いてあったのがBICの使い捨てライター。懐かしいDUCKHAMSオイルのノベルティだね。これ、車両製造時に工員が忘れたのか意図的に入れたのか。24年前のジョークなのか、当時に想いを馳せてしまった。



そしてちょっと怖いガソリン満タン発
注!大丈夫か!?


店員くんがオート・ストップ1回目で止めたので満タンではないけどほぼ満タンだ。小一時間ほどテスト飛行で港北へ。特に問題なし。これで症状が出たら俺はどうすんだ₍苦笑₎。

別日のお彼岸にテスト飛行を兼ねて千駄ヶ谷の仙寿院までお墓参り。今回も墓参りっぽくない花をアレンジ。儲かりますように、と、黄色いミニバラだけで。

よっしゃ、往復60㎞も問題なし。これで直ったンじゃないかな?なんかカワイク見えてきたぞ。応援してくれたみんな、さんくす!お疲れ、俺!!


2013/09/17

凍土壁って!? 


福島第一原発へ流入する地下水を止めるのに凍土壁ってどうなのかと思う。プロの建築関係の方々も同じ考えだと思うけどな。1日400トン流れてる地下水脈、言ってみれば地下の川だよね。例えば同じくらいの流量の川を堰き止めるのに、冷却パイプをどれだけ突っ込んだら川が凍りつくんだろうね。どこにも漏れなく完全にだよ。不確実性が非常に高いと思う。それに冷媒を循環させる装置が停電や故障したらどうするんだろ。400億円もかかる冷却設備を作っても、やっぱり地下水が止まりませんでした! どこで漏れてるかもわかりません! と、なることが容易に想像できる₍今までもそんなことばっかりだったから₎。それに凍土壁の年間維持費もまた数百億円くらい?それを廃炉までの40年間も我々の税金を投入し続けることになるの?凍土壁は受注するゼネコンにとっては大変美味しい仕事だ。毎年の安定収入があるんだから。だからいつまでも凍土壁に拘ってるのだと思う。凍土壁=金づる、金のなる木、打ち出の小槌とも言う。そんな余分な予算があるなら早く仮設住宅に詰め込まれてる人や避難してる人たちを助けてあげて欲しい。

クルマのガソリンタンクの漏れを直すこと程度しかできない工事素人の俺でも普通の遮水壁を考えるけどなぁ。コンクリート+ウレタン樹脂等の連続成形シームレス+コンクリートのサンドイッチ構造。それぞれの厚さは1m以上。間に溶かしたウレタン樹脂を連続して流し込んでシームレスにしないと、地震や地殻変動などで、また、どこかでコンクリートに亀裂が入って漏れてるようだ、なんてことが防げる。まず、地中調査で水脈を特定して井戸を多数掘り、ポンプで汲み上げてバイパスにより海へ放出させる。それから遮水壁の工事。遮水壁の深さは水脈調査により決まる。これなら年間維持費はポンプの電気代くらいだ。















政府もそろそろ確実なことしないと、状況はコントロール下にある、なんて言ったのが大嘘で赤っ恥をかくことになる。2020年の東京五輪やるンだからちゃんとやろうよ。良心のある現場担当者の方々、凍土壁なんて捨てて、確実な従来工法で早く止めてください。増え続ける汚染水、なんてもう聞きたくない。汚染水の海洋流出は世界に迷惑をかけているンだから。

おっと、素人考えなので難しいツッコミはご勘弁。
σ(´ x `;*)ンート・・・


2013/09/16

台風でもクラシック·レンジ(○´∀`)ノ゙




英国より届いたのは、燃料フィルター2個、ダイオード入りのリレー2個₍メインと燃料ポンプ用の予備₎、ウォッシャー·タンクのキャップが千切れちゃってたのでソレを1個。あと、エア·フィルターを外した時にどっかに落っことしちゃったブッシュ1個。これ、純正部品!こんなのは残ってるんだね。

今日は大型台風で大雨。明日はいよいよ関東上陸だ。雨が止んだので当基地前のグラウンドを見に行った。


まだ余裕はあるね。水位が階段の上まで来たらヤバい。

青葉区の土木課に訊いたら、この3倍量が降っても大丈夫なように設計してあるンだってさ。このあたり、たまプラーザはグラウンドが調整池を兼ねているところが多い。



左手のフェンスの向こうは同じくらいの大きさの調整池。水位が繋がってる。















今日はこんな天候なので基地内でクラシック·レンジとカングーのLED検索。室内灯やエンジン·ルーム灯、時計が暗くてさ。ポジションも。LEDの白色は青白いからNG。電球色系が少ないからホントに時間食ったわ。4か所から購入。

そして乾燥が完了した燃料タンクを載せる作業を日暮れから始めた。大型台風が来てるけど、どうしようもないしな...

降ろすより載せるのが大変~~~
Y(>ω<、)Y ヨイショ!
















やっと載ったよ。外回りも塗装したからぶつけて傷つけないように気ぃ遣ったー。燃料フィルターも交換して、と。日にちと走行距離を書いておいた。ボルトの錆が気になって錆取りで中断したりでのんびりやっとります。あとは明日だ。

2013/09/14

クラシック·レンジローバー、燃料タンク完成(*゚∀゚*)



世界中のレストアラー御用達の燃料タンク内側のシーリング剤、POR-15 Fuel Tank Sealer₍946ml₎、初めて使う。Amazonで買ったンだ。

タンク内の錆落としをして、洗浄して、コレを内面にコーティングするのだ。簡単簡単!

さてと、まず燃料タンクを降ろさなきゃ。残ってるガソリンをポリタンクに抜いて、と。





いきなりつまずき。あれれ?サイドのセンダー·ユニット、ネジないし、コレどうやって外すの?? 上から塗料を厚塗りされてるからさっぱりわからん。





ネット検索しても引っかからないので、パーツ·リストで構造を確認。ふむふむ、なるほど。


マイナス·ドライバーでコリコリして塗装を剥がす。

ロッキング·リングの3本ある爪の一つにドライバーを当ててハンマーで軽く叩くと少しずつ回転した。


取れた!


センダー·ユニットをそっと抜き出す。

フロートの浮き沈みで抵抗値が変わって、燃料計が動く仕組み。超アナログだけど繊細なパーツだ。


タンクからホース類を全て外す。給油口のぶっといラバー·スリーブ·フィラーもね。








燃料タンクはフロント×2、リア×2のボルトで固定されてる。こちらはフロント側。






ガレージ·ジャッキでタンク中心を支えてやる。荷物固定用の適当なゴム·バンド2本でもアシスト。1人でやるからアタマ使わんとね。




ボルト4本を外してジャッキに載ったら徐々にジャッキを下げる。ゴム·バンドのテンションも少しずつ変えてバランスを保たせる。給油口が右フレームに当たるので左下へ抜く。




段ボール箱をかませてゆっくりと降ろす。






へへへ、降りましたぜ、旦那ヾ(o´∀`o)ノ


ちょっと工作。開口部を塞ぐ蓋を作っておかねば。
さて、これからタンク内の錆取りだ。

真上から覗くと燃料ポンプが収まるカップ状部分に錆がたっぷり溜まってる。その周りの底にも錆の絨毯が。

iPhoneを斜めにグリグリ突っ込んで中身の状態をチェック。なので写真も斜めなのでゴメン。

正面はセンダー·ユニットの取り付け穴。









全体が同じような状態だ。














天井側には数本のパイプが走る。


錆取りやシーラーを投入してコーティングする際にセンダー·ユニットの穴を塞がねばならないので、蓋にする耐油ゴムシートを丸く切り出しておく。

強めの流水で内部を洗浄して溜まった錆を洗い流した。カップ部分の底にはリターン·パイプが顔を覗かせている。

みんなのサンポールを投入!9.5%の塩酸だ。錆取りに効くらしい。


めんどくせぇ! 
もう全部入れちゃえ!

コレ、業務用の5リットルボトル。

燃料ポンプ部を封印。

給油口も。

センダー部もバッチリと。








原液のままシェイク... 2時間ほど。 

腕が痛てぇ~~~。

そして、水を満水にして3時間放置。

ホントは1昼夜なんだろうけど、せっかちなのでもういいや!


まだ完全に取り切れない。ワイヤーブラシを突っ込んで擦ると結構落ちる。でも届かないンだな。やっぱりサンド·ブラストに限るな( ・´ω`・)

マジックリンを3本投入してシェイク。そして満水にして1時間ほど置き、流水で洗い流す。


まー、こんな感じだな。あんまり納得いかないけど。



多少の錆が残っていても完璧にコーティングしてやれば酸素と遮断されるので錆の進行は止まるからね。













一番重要なのはタンク内を完璧に乾燥させること。水分が残っているとシーラーが密着せずに剥がれ落ちる可能性がある。

司令官のおさがりのドライヤーのセット·モードで2時間ほど運転。タンクが結構熱くなる。

サンポールを使って錆取りしたあとは、すぐに赤錆が再生してくる。こればっかりは仕方ないね。


ドライヤーは近所迷惑なので止めて、一晩乾かそう。
久々に行った107で黒毛和種を味わう。ンマイなー
(*´v`*)

生ビール1杯と鏡月ロック4杯で、今日のお疲れと、明日の英気を養う。


           ☆
           ☆
           ☆


翌日、いよいよシーラーで内部コーティングだ。午前中にドライヤー乾燥を再度2時間ほどやっとく。フロント·ハンガーの芝生にビニールを敷いて準備。芝生だとクッションが効いてタンクをゴロンゴロンしても傷つかないからネ。







これ、なんだかわかる?? 昔サバイバル·ゲームで使ってたエア·タンク。レギュレータ10kg/cm2設定でやってたナ。至近距離で頬に被弾すると貫通するゾ₍怖₎。こいつを流用してガンとホースとカプラーを買ってきて即席で作ったエア·ブロー。前夜閉店間際のアストロとコーナンに走って1,200円で完成。タンクのパイプ類がシーラーで詰まらないようにたまにエアを吹いてやるのだ。当基地前のENEOSに運んでエア注入♪ 準備完了。コンプレッサー等のエア·ツール導入は設置場所が無いという理由で司令官から禁止されてて持ってないのだ₍泣₎。

よく混ぜ混ぜして、と。

まず、タンクを立てて給油口から投入!そして給油口をウレタン板とガムテで塞ぐ。次にセンダー·ユニットの穴から投入してロッキング·リングで封鎖。さて、残りを上面の燃料ポンプ穴から投入しようと思った矢先...


あちゃー、やっちゃった!!!

恥ずかしぃ~~~!

もったいない~~~!






3か所の大穴を塞いだのに底のドレン·プラグを外したのをすっかり忘れてたから100㏄ほど流れ出ちゃった₍泣₎。急いでタンクをひっくり返してビニールの上に流れ出たシーラーをセコく集めてタンクに戻す。あーもー修羅場。タンク外側は銀色に染まるし... 

それから...
よっこらしょ、おりゃぁ! 
どっこいしょ、そりゃあ!















特に底面の錆が酷いわけではなかったので、タンク全体を均一にコーティングする方針。タンク内は仕切り版やらパイピングやらで結構複雑な構造だ。考えながらやらないとコーティングし損なう部分ができて苦労が水の泡になるから慎重に。タンクを立てて1分ほど待って側面にシーラーを溜め、一気に180度回転させる。すると上からボタボタボタと反対側に降り注ぐ、だろう、と想像しながらあっちの側面、こっちの側面も。これを何度か繰り返して通常に平置き。数分したら天地逆に平置き。これも何度も繰り返す。そしてまた側面攻撃。そうかと思えば縦ロール、横ロール。ゴロンゴロン。通行人からこの人ナニやってんの?みたいな冷たい視線が
ヾ(´ε`;)ゝ…

これをぶっ通しで3時間経過...

その間、いろいろ考えたよ。冒頭で簡単簡単!って言ってたけど、クルマのタンクのレストアって、こんなに大変なの?やる前にネットでかなり調べたけど、やってるのはほとんどバイクのタンクのレストアだった。小さいから簡単にシェイクできるし。クルマのはあんまり無かったンだな。そりゃそうだ、デカいンだもん。レンジは容量76リッターだし...  タンク自体は約28㎏。そこにサンポール5㎏でしょ。30㎏以上のタンクを両手でシェイクできないわな。ウチのティを持ち上げてシェイクするのと同じだよ。クラシック·レンジローバーの純正タンクはとっくのとうに製造中止でOEM製しか入手できないけど値段が安いから買った方がいいワ。でも新品買っても鉄製だからこうしてコーティングしてやりたくなるけどね。8連休の長期休暇はコレばっかりで終了だ。でも、かの有名なPOR-15を使ったことは良い経験になったナ。



ンで、たまにエアを吹いてパイプが詰まらないように気を配る。レギュレータは可愛く2kg/cm2設定♪






コーティング具合を確認して、ドレンから余ったシーラーを抜くために上面の蓋を開けてチェック。あれれ?すでに結構硬化してるんじゃん。硬化時間が遅くて作業がしにくいと言われていたPOR-15 Fuel Tank Sealer。こんなもんなんだね。触ると当然まだ生乾き。ドレンから余分なシーラーを抜こうと思ったけどもう流動してないくらい固まってる。それを証明するように蓋に付いたシーラーの厚みが1.5㎜くらいもある! ふふふ、こんなにぶ厚くコーティングできたぜ。

















サイドのセンダー穴の蓋も開けて中を確認する。この蓋ゴムに付いたシーラーの厚みも同じくらい。ということは全体にうまく行き渡ってコーティングされたってコト!? ヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノ


どれどれ? ん~、いいんじゃない?





























なんかもうバッチリ100%コーティングできてるー! パイピングもきっちりコーティング。給油口も、ほら!





あとはゴロンゴロンしたりシーラーがこぼれちゃったりで汚れた外観を耐水ペーパーで磨いてからシャーシ·ブラックを吹いて完成! お疲れ~~~、俺! シーラー、サンポール、マジックリン、ブロー·ガン、シャーシ·ブラックの合計約1万円でできたもんね!またもやセコロジストの面目躍如♬

あれ? そうだ、これ載せないと。リアがバラバラだし... でもヤマは越えたぜ。