2013/09/14

クラシック·レンジローバー、燃料タンク完成(*゚∀゚*)



世界中のレストアラー御用達の燃料タンク内側のシーリング剤、POR-15 Fuel Tank Sealer₍946ml₎、初めて使う。Amazonで買ったンだ。

タンク内の錆落としをして、洗浄して、コレを内面にコーティングするのだ。簡単簡単!

さてと、まず燃料タンクを降ろさなきゃ。残ってるガソリンをポリタンクに抜いて、と。





いきなりつまずき。あれれ?サイドのセンダー·ユニット、ネジないし、コレどうやって外すの?? 上から塗料を厚塗りされてるからさっぱりわからん。





ネット検索しても引っかからないので、パーツ·リストで構造を確認。ふむふむ、なるほど。


マイナス·ドライバーでコリコリして塗装を剥がす。

ロッキング·リングの3本ある爪の一つにドライバーを当ててハンマーで軽く叩くと少しずつ回転した。


取れた!


センダー·ユニットをそっと抜き出す。

フロートの浮き沈みで抵抗値が変わって、燃料計が動く仕組み。超アナログだけど繊細なパーツだ。


タンクからホース類を全て外す。給油口のぶっといラバー·スリーブ·フィラーもね。








燃料タンクはフロント×2、リア×2のボルトで固定されてる。こちらはフロント側。






ガレージ·ジャッキでタンク中心を支えてやる。荷物固定用の適当なゴム·バンド2本でもアシスト。1人でやるからアタマ使わんとね。




ボルト4本を外してジャッキに載ったら徐々にジャッキを下げる。ゴム·バンドのテンションも少しずつ変えてバランスを保たせる。給油口が右フレームに当たるので左下へ抜く。




段ボール箱をかませてゆっくりと降ろす。






へへへ、降りましたぜ、旦那ヾ(o´∀`o)ノ


ちょっと工作。開口部を塞ぐ蓋を作っておかねば。
さて、これからタンク内の錆取りだ。

真上から覗くと燃料ポンプが収まるカップ状部分に錆がたっぷり溜まってる。その周りの底にも錆の絨毯が。

iPhoneを斜めにグリグリ突っ込んで中身の状態をチェック。なので写真も斜めなのでゴメン。

正面はセンダー·ユニットの取り付け穴。









全体が同じような状態だ。














天井側には数本のパイプが走る。


錆取りやシーラーを投入してコーティングする際にセンダー·ユニットの穴を塞がねばならないので、蓋にする耐油ゴムシートを丸く切り出しておく。

強めの流水で内部を洗浄して溜まった錆を洗い流した。カップ部分の底にはリターン·パイプが顔を覗かせている。

みんなのサンポールを投入!9.5%の塩酸だ。錆取りに効くらしい。


めんどくせぇ! 
もう全部入れちゃえ!

コレ、業務用の5リットルボトル。

燃料ポンプ部を封印。

給油口も。

センダー部もバッチリと。








原液のままシェイク... 2時間ほど。 

腕が痛てぇ~~~。

そして、水を満水にして3時間放置。

ホントは1昼夜なんだろうけど、せっかちなのでもういいや!


まだ完全に取り切れない。ワイヤーブラシを突っ込んで擦ると結構落ちる。でも届かないンだな。やっぱりサンド·ブラストに限るな( ・´ω`・)

マジックリンを3本投入してシェイク。そして満水にして1時間ほど置き、流水で洗い流す。


まー、こんな感じだな。あんまり納得いかないけど。



多少の錆が残っていても完璧にコーティングしてやれば酸素と遮断されるので錆の進行は止まるからね。













一番重要なのはタンク内を完璧に乾燥させること。水分が残っているとシーラーが密着せずに剥がれ落ちる可能性がある。

司令官のおさがりのドライヤーのセット·モードで2時間ほど運転。タンクが結構熱くなる。

サンポールを使って錆取りしたあとは、すぐに赤錆が再生してくる。こればっかりは仕方ないね。


ドライヤーは近所迷惑なので止めて、一晩乾かそう。
久々に行った107で黒毛和種を味わう。ンマイなー
(*´v`*)

生ビール1杯と鏡月ロック4杯で、今日のお疲れと、明日の英気を養う。


           ☆
           ☆
           ☆


翌日、いよいよシーラーで内部コーティングだ。午前中にドライヤー乾燥を再度2時間ほどやっとく。フロント·ハンガーの芝生にビニールを敷いて準備。芝生だとクッションが効いてタンクをゴロンゴロンしても傷つかないからネ。







これ、なんだかわかる?? 昔サバイバル·ゲームで使ってたエア·タンク。レギュレータ10kg/cm2設定でやってたナ。至近距離で頬に被弾すると貫通するゾ₍怖₎。こいつを流用してガンとホースとカプラーを買ってきて即席で作ったエア·ブロー。前夜閉店間際のアストロとコーナンに走って1,200円で完成。タンクのパイプ類がシーラーで詰まらないようにたまにエアを吹いてやるのだ。当基地前のENEOSに運んでエア注入♪ 準備完了。コンプレッサー等のエア·ツール導入は設置場所が無いという理由で司令官から禁止されてて持ってないのだ₍泣₎。

よく混ぜ混ぜして、と。

まず、タンクを立てて給油口から投入!そして給油口をウレタン板とガムテで塞ぐ。次にセンダー·ユニットの穴から投入してロッキング·リングで封鎖。さて、残りを上面の燃料ポンプ穴から投入しようと思った矢先...


あちゃー、やっちゃった!!!

恥ずかしぃ~~~!

もったいない~~~!






3か所の大穴を塞いだのに底のドレン·プラグを外したのをすっかり忘れてたから100㏄ほど流れ出ちゃった₍泣₎。急いでタンクをひっくり返してビニールの上に流れ出たシーラーをセコく集めてタンクに戻す。あーもー修羅場。タンク外側は銀色に染まるし... 

それから...
よっこらしょ、おりゃぁ! 
どっこいしょ、そりゃあ!















特に底面の錆が酷いわけではなかったので、タンク全体を均一にコーティングする方針。タンク内は仕切り版やらパイピングやらで結構複雑な構造だ。考えながらやらないとコーティングし損なう部分ができて苦労が水の泡になるから慎重に。タンクを立てて1分ほど待って側面にシーラーを溜め、一気に180度回転させる。すると上からボタボタボタと反対側に降り注ぐ、だろう、と想像しながらあっちの側面、こっちの側面も。これを何度か繰り返して通常に平置き。数分したら天地逆に平置き。これも何度も繰り返す。そしてまた側面攻撃。そうかと思えば縦ロール、横ロール。ゴロンゴロン。通行人からこの人ナニやってんの?みたいな冷たい視線が
ヾ(´ε`;)ゝ…

これをぶっ通しで3時間経過...

その間、いろいろ考えたよ。冒頭で簡単簡単!って言ってたけど、クルマのタンクのレストアって、こんなに大変なの?やる前にネットでかなり調べたけど、やってるのはほとんどバイクのタンクのレストアだった。小さいから簡単にシェイクできるし。クルマのはあんまり無かったンだな。そりゃそうだ、デカいンだもん。レンジは容量76リッターだし...  タンク自体は約28㎏。そこにサンポール5㎏でしょ。30㎏以上のタンクを両手でシェイクできないわな。ウチのティを持ち上げてシェイクするのと同じだよ。クラシック·レンジローバーの純正タンクはとっくのとうに製造中止でOEM製しか入手できないけど値段が安いから買った方がいいワ。でも新品買っても鉄製だからこうしてコーティングしてやりたくなるけどね。8連休の長期休暇はコレばっかりで終了だ。でも、かの有名なPOR-15を使ったことは良い経験になったナ。



ンで、たまにエアを吹いてパイプが詰まらないように気を配る。レギュレータは可愛く2kg/cm2設定♪






コーティング具合を確認して、ドレンから余ったシーラーを抜くために上面の蓋を開けてチェック。あれれ?すでに結構硬化してるんじゃん。硬化時間が遅くて作業がしにくいと言われていたPOR-15 Fuel Tank Sealer。こんなもんなんだね。触ると当然まだ生乾き。ドレンから余分なシーラーを抜こうと思ったけどもう流動してないくらい固まってる。それを証明するように蓋に付いたシーラーの厚みが1.5㎜くらいもある! ふふふ、こんなにぶ厚くコーティングできたぜ。

















サイドのセンダー穴の蓋も開けて中を確認する。この蓋ゴムに付いたシーラーの厚みも同じくらい。ということは全体にうまく行き渡ってコーティングされたってコト!? ヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノ


どれどれ? ん~、いいんじゃない?





























なんかもうバッチリ100%コーティングできてるー! パイピングもきっちりコーティング。給油口も、ほら!





あとはゴロンゴロンしたりシーラーがこぼれちゃったりで汚れた外観を耐水ペーパーで磨いてからシャーシ·ブラックを吹いて完成! お疲れ~~~、俺! シーラー、サンポール、マジックリン、ブロー·ガン、シャーシ·ブラックの合計約1万円でできたもんね!またもやセコロジストの面目躍如♬

あれ? そうだ、これ載せないと。リアがバラバラだし... でもヤマは越えたぜ。




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