2012/11/07

クラシック・レンジローバー 修理最終章!?



まだまだやってるクラシック・レンジローバー。4000rpmでエンジンがストールする。温まると酷くなり、ちょっとした勾配も登れなくなって30km/hしか出ない、とゆー症状の件。

長いなー。もう1ヶ月半。土日しかできないからなかなか進まん。

DHLで届いたのは、真犯人と思われるエア・フロー・メーター。



早速交換してみたが改善せず。オイオイ、どーするコレ。まぁいいや、ヤフオクに出品だ。




プラグ・コードも交換してみたが変化なし。

イグニッション・コイルも無罪だったし。。。







回転が頭打ちになる原因かぁ。。。

そんなに酷い失火はみられないから、あとは燃料か。燃圧計を買って調べてみるかな。。。

はぁ。。。 ん??? 待てよ(゜‐゜*)。
 

朝、ゴミ捨てに出ると虹が。

何かイイコトありそうだ♪♪

英国四輪駆動車部品販売から届いたものは。。。
















今度こそ本命の真犯人と思しきイグナイターだ。いろいろ調べて不調の症状からこれが原因に違いない。海外で買えば安いけど、急ぎのDHLの送料も考えるとこのショップと大差ない。ここは困ったときの駆け込み寺的存在らしい。オーダー翌々日に届いた♪

こんな親切な説明書も同封されてきた。こちらの社長さんは2nd以降のレンジはさっぱりわからないばかりかまったく興味もないらしいw クラシックレンジとディフェンダーだけという割り切りようだ。いいね!HPの口上がいちいち面白いので興味ある方はご覧あれ。

イグナイターを交換する際についでにやったのがコレ。オルタネーターのプーリーのガードが錆だらけで、エンジン・ルームを覗くたびにガッカリしてたので綺麗にしてやる。

何やってんの~? と、ティ。

その目線の先には。。。



干物じゃないよ。耐水ペーパーでざっと錆を落として表面を整えてサフェーサー吹いてからマット・ブラックで本塗装。


できたー。

プラグ・コードも汚れて真っ黒だ。パーツ・クリーナーで1本1本拭ってやった。結構時間かかるよ。




ま、パッと見綺麗になったね。安いパーツだからそのうち新品買おうっと。

さて、本題のイグナイター交換だ。

どこにあるかとゆーと。。。
コード類を掻き分けるとディストリビューターの横っ腹にくっついてるのを発見。

イグナイターって、プラグに送る電気を断続してやる部品。その昔は機械式接点のポイントと呼ばれるものが進化して電子式になったンだ。俗に言うフル・トランジスタ式。
で!イグナイターはディストリビューターを丸ごと引き抜かないと交換できないのだヨ!4mmのプラス・スクリューで留まってるのだがパワステ・ポンプに当たってドライバーが入らない。キャップ・スクリューだったら何とかなったかも。


オルタネーターのステーを跳ね上げて隙間から手を突っ込んでデスビを留めてるボルトを緩めてやるのだが、これが手が入らなくて、もータイヘン!


隙間が少なくてレンチの振り幅がないから1/6回しちゃレンチをひっくり返してを繰り返す。もー、イライラ爆発(@@メ)。

おっと、デスビを抜く前にキャップを外してローターが止まっている位置と、デスビ自体とクランク・ケースの位置をマーキングしてやる。コレを怠ると元通りに戻せなくなるので注意!もちろんプラグ・コードにも番号つけてどこに挿さってたかも記録してだ。


やっとホシをアゲたよ!いや、まだ取調べをしないとクロと決まった訳じゃない。


自分でも熱を持つ電子部品が、エンジンに挿し込まれているデスビにくっついているんじゃ熱にヤラれても当然か。イグナイターを交換してデスビを元通りに戻す。ところが、ワクワクしてキーを捻るも全く始動しない。ナンデ~!!!!! (((( ;゜Д゜))) 

デスビの角度を間違えたと思い込んでデスビを何度も抜き挿しして角度を変えてもエンジンが掛からない。クラシック・レンジのデスビを1日に10回以上抜き挿ししたのは俺くらいか。。。 最初は気が狂いそうにイライラしたけど段々と慣れてきて数分でできるようになってきた。変なところで感心してる間にもう24:00だ。。。

取り敢えず元のイグナイターに戻してみようとまたデスビを抜いた。取り付けたばかりのイグナイターを外すと、あーっ!!! 青いコネクタのメスの片側が奥に入っちゃってるじゃんか!!! これじゃ接触不良でかかる訳ナイ! うーん、どうしようかナ。引っ張り出してきっちり挿してもいいケドまた熱でヤラレちゃうし。。。 この際、熱害を避けるためにデスビに取り付けずにコードを長く出して別の位置にイグナイターを取り付けることにした。まだイグナイターがクロと決まった訳じゃないのにね。仮配線をして、まずはエンジンを始動させることを優先させねば。しかし、エンジンは全く掛かる気配すら見せないのであった。。。

ふぅ。ちょっと、お勉強。

デスビ本体の下側のヘリカル・ギアを介してデスビ内のローターが回転する。下端にはマイナスの溝があって、エンジン内部のオイル・ポンプと勘合してる訳だ。ギアが1コマずれると点火時期がずれてエンジンが掛からなくなる。ずれた分だけデスビを回転させてやれば掛かるけどね。

ヘリカル・ギアなので少し回転してしまうので30度ほど反時計方向に戻しておいてからそっと挿し込む。




このオイル・ポンプのマイナスの出っ張りに嵌める。










どうやってもエンジンが掛からないのでゼロからやってみる。点火時期を確認するためにフライ・ホイールに刻印されている1番シリンダーの上死点を確認する。TOP DEAD CENTRE(TDC)だ。

チョイチョイとスターターを回してマーキング位置にTDCを持ってくる。ホントはクランクにレンチを掛けて廻すンだけど入らないから。。。

デスビの1番シリンダーのプラグ・コードが挿さってた位置に〔1〕と書いておく。1番シリンダーの圧縮行程の上死点の時にデスビの1番の位置にローターがあるのが正しい位置。ただ、フライ・ホイールがTDCを指していても4ストローク・エンジンだから圧縮行程の上死点か掃気行程の上死点かわからない。フライ・ホイール2回転でデスビ・ローターは1回転するということだ。バルブ・カバーを開けてやれば確認できるけどオイル漏れを引き起こすかもなので止めておく。そこでもうひと案、ブラブラと宙に浮いていた仮配線のイグナイターの金属部分にアースを繋いでやった。今までデスビに直付けだったのでもしかしてボディアースが取れてなかったのかもという気がしたので。

さて、1/2の確率なので取り敢えず組んでみてキーを捻ってみるが掛からない。デスビをまた抜いてローターを180度回転させて1番の印の逆サイドにローターが来るようにして再度デスビを組んでキャップを被せてプラグ・コード9本を接続した。これで掛からなかったらなすすべナシ!そして祈るようにキーを捻ると、バーン!!!と、掛かったぁ~~~♪♪♪ やったー!!! で、アースを外してみるとエンスト。と、言うことは、デスビの角度は合ってたのに、やっぱりイグナイターのアースの取り忘れだったってコト??? 自分でいじくって迷宮に迷い込み、エンジンを掛からなくしちゃって修理工場に泣きつこうとしていた俺の自動車部史上最悪の事態を脱したのになぜか晴れ晴れしない。この症状を直そうとしている最中にパワステ・オイル漏れとかあったし、毎週末かかりっきりでなんだか疲れ過ぎたからかな。。。



















自作のイグナイター・リロケーション・キット。当基地在庫の3mm厚50mm×50mmのアルミ・アングル材を切り出した。当初は見栄えのためにイグナイターと同じ幅の50mmで切り出したが、よくよく考えてイグナイター自体の熱を逃がすヒート・シンク役としてわざと大きな100mm幅に再度切り出した。

アングル材はアルマイト加工がしてあって絶縁されているのでアース線を繋ぐ。試しにテスターで表面の抵抗を計ってみたら導通ナシだった!

ディストリビューターの中身を改造する。このデスビは前オーナーが新品に交換してあったンだけどね。引っ込んじゃったコネクタを切り落として長いケーブルを半田付けしてやる。


こんな感じに。いままでイグナイターが取り付けられていたベース部分が寂しそうだ。


















完成!違和感なくてワカランでしょ!


仲間同士、イグニッション・コイルのお隣に引っ越して来ました。

もー、バッチリ!!!

自己満足。





















そして、テスト飛行。温まってもグイグイ加速する。直った!完全に直った!!! 原因はやっぱりイグナイターだった。BOSCH正規サービス工場のカレントテックセンターでも原因不明のお手上げ状態だったのに直せた俺、ちょっとエライ。と、褒めておこう。あれ?待てよ。診断明細項目にイグニッション・システム点検とあったけど。。。 この診断で18,000円払ったのに。追加診断40,000~50,000円は断って正解だった。それから修理頼むと部品代と工賃でやっぱり合計10万円越えだ。社外品だとたかだか1,200円の部品を交換するだけで済んだ訳だけど、診断料で稼がないと儲からないからな。症状聞けばテスターで診断しなくとも経験と勘のあるメカニックならすぐわかるコト。あ、この年式のクルマはテスターが使えないって言ってたンだった。なんだったンだろう。まぁ、いいや。



久しぶりに出動したクラシック・レンジ。たまプラーザ・テラスのカルディにコーヒー買いに来たヨ。平和だー。


【追記】
ところが、最終章どころか、ここがスタートだった...(*゚Д゚*)

4 件のコメント :

サムライ野郎 さんのコメント...

ブログ書くだけでもかなりの時間が掛かったのではないかと思われますね。
お疲れ様です。そしてありがとうございます。
クロヘビさんのブログはシロートにも分かりやすいので参考になります。
僕もイグナイター換えて以来絶好調です。換える前までに各アース端子をキレイにしたせいか、各部調子が良くなった感があります。

古い車が調子を戻した時の喜びは今の車ではありませんよね~

レッドコブラ さんのコメント...

素晴らしいガレージライフですね!憧れます

私は 知識も無いですが 根気がなくなり 工場に頼んでばかり。 ガレージがほしかったです。

blacksnake427sc さんのコメント...

サムライくん


そう、今回は字数が多かったね。でもやることもっと多かったヨwww 

ここは素人さんが多いので簡単に書いてます。しかし、すでに理解不能の領域に達してるンだろうね(^^;)。

旧車は電気抵抗が徐々に増えていくからたまに端子を磨いてやるだね。お互い調子良いクルマで楽しもう♪




blacksnake427sc さんのコメント...

レッドコブラさん

いやいや、節約人生だからですよ。
根気が無くなる、ってワカリます。
以前は徹夜してでもやったのに。
ガレージ、今からでも遅くないかもですよ!
近所のマニアな先輩は土地買ってガレージ建てました。