2020/08/10

ナラ枯れ 手遅れだった…。





あれからあっと言う間に枯れ始めた。

樹幹5mを被覆していたのだが、なす術無し…。

ガレージ前の、俺が一番好きだった樹齢200年以上のミズナラが枯れてしまった…。カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌(アンブロシア菌)が水管を詰まらせたためだ。










7mほど離れて立つミズナラはこんなに元気。







その1週間前には、




道路沿いの谷側に立つミズナラは早々に枯死…。













後を追うようにすぐ近くに立つもう1本も急速に枯れてしまった…。

5本中、3本枯死…。


2020/08/03

ナラ枯れ ついに被弾… _| ̄|○

豪雨の連続もあった長い梅雨が明けて8月初旬。被覆したミズナラをパトロールしに行ったら愕然。ODシートにフラスが溜まっていた。フラスとは、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が穿孔して出す、木くずや糞などの粉のこと。



一瞬、ODシートが破られたのかと思ったのだが、被覆したさらに上の幹に穿孔が見られた。

マジかよ。地際に集中して穿孔されるので約5mの高さまで被覆したのに…。あの集中豪雨のなかでも着実にカシナガは侵攻していたのか…。油断した…。

地際とか関係ない。被覆すればさらにその上方に穿孔されるだけのことだ。被覆するならその上全体まで被覆しないと意味がないということだ。高所作業車を使用しない限り無理だ。



被弾した木から7mほど離れたもう1本は全く大丈夫だった。カシノナガキクイムシは、穿孔して集合フェロモンを発するとその木にだけ集まるので、そばの別の木には見向きもしない。だが、やがて、この被害を受けていない木も、今年中か、来年には攻撃に晒されるだろう。



裏手に隣接するプリンスホテル所有の土地にあるミズナラも確認したらかなり上までヤラれていた…。






そして、道路沿いの谷側にあるミズナラは…。






残念ながらここも被覆のもっと上に穿孔されていた。
この木は昨年に地際の幹に穿孔されており、殺虫剤で駆除したところ、枯れずに今年も葉をつけていたのに…。


すでに穿孔されて樹幹内にカシナガが入ってしまったらまず救うことはできないというが、一縷の望みを託してなんとか対処したい。カシナガが運び込んでカシナガの幼虫の餌になるナラ菌(アンブロシア菌)が水管を詰まらせて木を枯死させる。そのナラ菌を殺菌剤でやっつけることができれば、なんとかなるかも。

春先に、樹幹にドリルで穴を開けて殺菌剤のボトルを10数本挿しておく方法は知っていたが、更に調べると、濃度の高い殺菌剤を少量注入する方法もあることを知った。早速やってみることに。

生きている樹幹にドリルで穴を開けることに抵抗があったのでやらずにいたのだが、そんなことを言っている場合ではなくなった。




周囲を抑えていた枕土嚢をどけて根元のODシートを捲くってみると、さすがに全く被害は受けていない。もしかしてどうにか潜り込まれているかも、と思っていたのだが。
Φ5mmのドリルで45度の角度で深さ5cmほど穴を開ける。20cmほどの間隔を開けて周囲に20ヶ所ほど。開けた位置がわからなくならないように竹串を挿しておく。

15%のトリホリンを0.5mlずつ注入する。これは、春先にやるべきだった。従来は1本1,000円のアンプルボトルをこの太さの木なら16本ほど、挿さないとならず、これを5本の木に挿すなら、被覆した方がコストも手間もかからないと思ったのが間違いだった。

バラ用の殺菌剤と同成分だったのでそれを利用。アンプルボトルより格段に安価に処理ができる。この処理で2年間は殺菌剤の残存効果がみられたそうである。


注入が済んだらカルスメイトで穴を塞いでおく。

この処理を当CAMPにあるミズナラ5本のうち4本に行った。道路沿いで谷側の木はもうすでに枯れ始めており手遅れだった…。


そして、次に脚立をかけて、穿孔された穴に殺虫剤スミパインを入れてカシナガをやっつける。

カシナガの巣穴にシリンジの針を挿してみて思った。やはり…。雨が入らないようすべての穴はすぐ上方に向かっていた。針が入らない…。圧をかけて注入するがこちらに吹き出してくる…。細いシリコンチューブも考えたが人体と違って木質の摩擦抵抗があるので入って行かないだろうし。殺虫剤の揮発成分でカシナガをやっつけてくれると信じるしか無い。



6m以上なので結構高い。落ちないように気を引き締めてやる。







3mmほどの穴だが、フラスが溜まっているので見つけやすい。



コレがカシノナガキクイムシだ。このツガイが数十匹の子供を生んでその子供がまた産む。数十倍ゲームが永遠に続き、日本中のナラ、シイ、カシ、クリなどの大径木が全滅する。カブトムシやクワガタも減り、ドングリも無くなるためにクマが人里に降りてくる原因にもなっている。




ガレージ横の被弾していない木の根元にも殺菌剤の注入処理をする。

谷側の居住棟に近い1本もまだ被害を受けていなかった。コレにも殺菌剤処理をした。
この木もいつかヤラれるであろう…。しかし、殺菌剤を入れておけば樹幹内のナラ菌が増えないので幼虫の餌を作ることができずに幼虫が死ぬ。枯死の原因になる水管を詰まらせるナラ菌がポイントなのだ。


2020/08/02

物置設置工事 10 〔完成!〕 



早めに購入しておいた物置。横文字だと、ストレージとかシェッドと言うね。雨養生しておいたけどODシートを捲るとこの通り。















でも、本体は樹脂製なので問題なし。













パーツを少しづつ現場に運び込む。プラモデルを組み立てる前のあのワクワクする瞬間が蘇る。



床材の裏面。



足りないパーツがないか一応チェックする。

早速組み立て開始。


今しか見ることできないカット。







特別な工具を使わなくても組み立てができる親切設計。



















窓を左にするか右にするか悩みどころ。物置に出入りするのは午後が多いと思って午後の太陽光が差し込む左側にした。


イェ~ィ♪  完成~!!!

















この物置は、イスラエルのKeter製 FACTOR 6x6である。欧米ではメジャーなブランド。日本ではCostcoで販売されていたのだが10年ほど前からLIFETIMEの製品に取って代られてしまった。LIFETIMEのはおとぎの国みたいなデザインで俺はNGなのだ。Keterは余計なデザインがされていないのでシンプルで良いのだ。日本製の物置だとまともなデザインのものがないからそもそも論外。













Costcoで売ってたときは5万円台だったと思うが通販サイトで12万円オーバー!海外から個人輸入して送料がかかったと思うしかない(泣)。


あと、ここ強羅では火山ガス(硫化水素ガス)で鉄製だと塗装がしてあってもボロボロに腐食してしまうからこの樹脂製しか選択肢は無いのである。

写真ではよくわからないかもだが、このFACTORを選んだ重要なポイントがある。壁面の意匠が横向きの板を張ったデザインなのだ。居住棟のログも横向きなので、それはどうしても合わせたかった。縦ではダメなのだ。ここは俺のこだわりポイントである。わかンねぇだろうな~。



真上に覆いかぶさる紅葉。夏場は陽よけになって蒸し風呂状態を避けられる。まぁ蒸し風呂だけどw









178cmx195cmの3.5㎡≒1坪強の広さ。



 



たまプラーザでもこの2倍サイズのKETER製を使ってた。そのときに使っていた無印良品の棚を設置。あと2本入るが司令官があまりギュウギュウにするなとの指示が。ガレージに保管してあって邪魔なのでそのうちこっちに運び込みたい。



電源はこのように引き込んだ。床材とウッドデッキに穴を貫通させても良かったのだが、このあとのオーナーが物置を撤去するかもしれないのでね。






ドアを開けるとカチンとスイッチが入って20W(白熱球100W相当)のLEDチップが点灯するようにした。これはセンサー部。@170円。


こちらはスマートLEDをそのまま自作アルミステーに取り付けた照明装置。LED背面には見えにくいけどアルミのヒートシンクも取り付けてある。

本来であればLEDに加え、ドライバーと呼ばれる電源装置(小さな箱)が必要なのだが、これはLEDチップにドライバーICが埋め込まれたスグレモノ。@120円。

ガレージや敷地内のライトアップLEDのドライバーがぶっ壊れてバンバン切れるのでドライバーとLEDチップをまるごと捨てて中身をコレに交換するために余分に買ってあったものを有効活用。















そのほかのモディファイはこちら。窓がついてるンだけど、付属の窓は非透明の板だったから透明板に交換。元は320 x 467 x 3mm厚なのだが、ホームセンターに売ってるアクリサンデーEX板の規格サイズ、320x545が長さだけちょっとカットするだけでぴったり入る。3mm厚は高いので2mm厚で充分。





中央の止め金具は錆びないように黒く塗装。























虫が入り込まないように前後の換気口をステンレスメッシュで塞ぐ。森の中ではコレが大事。都会だとゴキブリが入り込むから絶対やらないとね。

マスキングテープで仮止めして(瞬間接着剤で点で仮止めしてもOK)、セメダインスーパーXを使って、爪楊枝でちまちま全周に盛っていく。焦らずゆっくりやるのがコツ。


夜、雨がそぼ降ってきた。つい、見に行っちゃうよ。裏手はセンサーライト4台が煌々と点くので夜でも安全だ。
















長かった~。

お疲れ、俺!