2020/04/30

物置設置工事 3 〔素材・工具の準備〕


すんません、こんな時なのにホームセンター行っちゃいました。空いてるのでソーシャルディスタンスはバッチリ。物置用ウッドデッキの独立基礎用のボイド管を調達に来た。250Φのボイド管4mを2本。250Φのボイド管ってまず在庫してない。スーパービバホーム厚木南インター店に在庫があった。ここの店舗は何でも一番揃ってるね。

さすがのカングーでも4mのは載らないので現場で半分にカット。現場で計った長さより10~20cm長めに。と言っても、カングーには2,700mmまでなら車内に積めるのである。

















水道管用のパイプカッターが切り口も曲がらず切りやすい。













楽勝で積めた。

カングーだから当たり前なのである。



そして鉄筋。D10鉄筋も寸法通りにカットして曲げも入れて必要数分を作成。

5mのを自分で引き出して、備え付けのカッターで切る! 
広いし、次の人が待ってるわけでもないのでのんびりやる。



ウッドデッキを作るのに絶対必要なのがスライド丸のこ。27年前の貴重なデッドストックのスライド丸のこ名機を格安でゲット。当時モノは造りがしっかりしてるワ。



材料を押さえるクランプと左右のガイドバーが欠品していたので、メーカーに発注。さすがにもうパーツリストから外れており、探してもらったら交付の営業所にラスト1個あったので取り寄せてもらった。これで完璧♬





こっちはビーバートザンで軽トラ借りて運んだ4mの赤松角材。現場の斜面に立って、杭打ちした場合のざっくり寸法でカット。


そして、杭打ちしやすいように先端を鋭角にカットする。2x4材の残材で治具を作ってサクサクとカット。しっかし、スライド丸のこってすごいわ。              
スパスパと鋭角にきれいに切れる。手持ちの丸のこじゃ絶対に無理です。
杭を作るだけで完成した気分。これから道のりは長いゾ…。

2020/04/11

ナラ枯れ防御行動開始



懸案のナラ枯れ防止作業を開始。日本全国で緊急事態が起きているナラ枯れと呼ばれるカシノナガキクイムシの攻撃から守るためにビニルシートでカバーする。5月後半になったら1本に数万匹の攻撃が始まるので今のうちに防御行動。樹齢100年200年の木を枯らす訳にはいかない。

当CAMPにあるミズナラは6本。そのうち谷の底にある1本は昨夏にカシナガの攻撃を受けて枯れてしまった。残る5本はなんとしても守らなくてはならない。ここを造成するのに90本もの樹木を伐採抜根したので、残った木は守る義務があるから。

新型コロナウィルス感染拡大のなか、様々な商業施設が休業でこちらも仕事にならん。映像関係の仕事はテレワークで継続中であるが、外出自粛中でもあって、この作業に集中する…。

カシナガはミズナラ、コナラカシ、シイなどを限定し、大径木を狙って地際~2mほどを重点的に攻撃する。シャーペンの芯の先ほどの小さな甲虫で菌を運んでおり、その菌で木の細胞を分解して幼虫の餌にする。その菌が木の水分の吸い上げる水管を阻害して盛夏に一気に枯らしてしまう恐ろしい虫だ。



カシナガから木を守る方法は、薬剤によるものと、ビニールシートで被覆する方法がある。

薬剤で対処するにも2通りあって、ひとつが幹の周囲に穴を開けて殺菌剤のボトルを何本も挿し込んで穿入後に内側から菌の増殖を防ぐ方法。ボトル1本が千円もして木1本に6本程度使用して、毎年処理が必要。もうひとつは噴霧器で2週間おきに薬剤を散布し、穿入前に防除する方法。散布剤のスミチオンやスミパインはそれほど高価ではないものの、5月から10月末まで2週間おきに散布するのは手間がかかり過ぎである。

ナラ枯れは5年間は続くそうなので、薬剤処理は現実的に無理。

そこで、当CAMPでは幹を被覆する方法に決定し、高さ4mまでを被覆するミッションを行うことにした。


使用したのはユタカメイクのODグリーンシート。ODってミリタリー車両などに使用される、オリーブドラブ色のコト。この作業にブルーシートを選ぶ人がいたらアタマがどうかしてるぜw

被覆するシートは0.1mm以上の厚みを要するのであるが、このシートは0.22mmと厚いのでカシナガに食い破られることもない。いろいろなサイズがあるけど、俺が選んだ5.2mx7m(24畳)はでかいから結構重たい。このサイズなら直径50〜70cmの木を高さ3.5mまで巻くとして4本分取れる。ちなみに商品に大きく表示してあるサイズは使用した生地のサイズで、仕上がり寸法は縦横とも20cm小さく記載されているので要注意。




















シートを買って適当に巻いてもうまくいかない。このシート素材は伸縮しないのでざっくりでも図面を起こしてカットしておく必要がある。まず、幹の下方の外周と高さ3.5mの外周を計って図面を起こす。重なり合う部分として20cmほどプラスするのを忘れずに。パーツの形は細長い台形となる。根の部分は広がっていて、1枚では巻けないので別パーツとするから、幹の下方の外周は根の上の計りやすい部分の外周寸法でよい。

















まず、1本めはいちばん足場が良くて練習になりそうなガレージ前の2本のうちの1本。






ガレージの電気工事用に購入した4m脚立が大活躍。転倒しないように柔らかい地面には板を敷くこと。





巻く作業に入る前の下準備として、上端部分を内側に2回折り返して木肌との密着度を高める。一重のままでもよいが、下にずり落ちるのを避けられるし、隙間がなるべく生じないようにするためである。スカートやパンツのウエスト部の生地がベルト状に厚くなっているのと同じである。木肌がデコボコしてるので気休めであるが…。100均で売ってる幅広の隙間スポンジテープを巻いてもよいと思うが、考えてみればたまに幹の上の方から薬剤を散布する際に、多少の隙間があった方が幹の表面を伝わって薬剤が下方に流れ落ちるからこのままで良いのかもしれない。



ところで、各自治体が作成しているナラ枯れマニュアルには2~3名がチームとなって作業すれば難しくないと書いてあるが、俺は1人である。できんのか?


1人でやるための必須道具として、荷留め用のゴムバンドがあると仮留めに重宝する。このように上部を軽く巻いておいて、脚立から降りて裾を整えてまた引っ張りあげて巻く。めんどくさがって脚立に登ったままだとうまく巻けないから面倒でも上がり降りすべし。このあたりは2人いると楽なんだろうね。





樹形にもよるが、当CAMPのミズナラはこのように比較的真っ直ぐなので巻きやすい。特に、このビニールシートは伸縮しないから。





大量購入したODガムテはこのためであった。自衛隊や米軍のPXで売ってる商品である。同じメーカー製で20色くらいが一般市販されてるのにODはなぜかホームセンターでは売ってない。ミリタリーショップで300円以上して送料もかかるけど仕方ない。派手な赤、黄、青とかはどこでも140円くらいで普通に売ってるのになー。


最も攻撃に晒される下方部分のパーツを作る。正方形に切り出したシート中央を丸くカットする。幹の下方に巻くのであるが、根をカバーするように立体的に巻くので、幹の外周寸法を20%ほど大きめにカットしておく。メモ帳などで同じようにカットして巻いてみればスカートのように巻けるのがわかるよ。





















これはまだ未完成。この根本近くにカシナガの攻撃が集中するのでこれじゃダメだぞ。






スカートをきっちり巻いて完成なのである。上に3.5m巻いて、その下にスカートを穿かせると約4mの被覆が完成する。






















初めてにしてはなかなか良いでないの!

スカートの裾の部分はカシナガが潜り込んでこないように埋めるか土嚢で確実に遮断すること。














次はこの一番太いやつ。直径70㎝はあるかな。調べると直径40㎝で100年っていうから、これ200年選手かも。幹に手を当ててじっとしてると会話ができる。人間の何倍も生きてるから意思を持ってるゾ。







































200年前のこのあたりの風景ってどうだったのかな。この道はあったのだろうか。あったとしても、けもの道のようだったのだろう。しばしタイムスリップ。

もっと上まで巻きたいが、まぁ4mが素人作業では限界か。まれに上方にも穿入が見られる時があるとのことなので、攻撃シーズンになったら上方は常にチェックして薬剤散布の準備はしとく。



一重貼りでも大丈夫だろうが、念のため左右にも貼って3重貼りとした。

下まで貼って、と。樹皮が凸凹しているが、指で丁寧に圧着する。剥がれてしまってカシナガに侵入されては意味がないからね。




スカート部を合体させれば完成だ。この方法は我ながら優れた方法だと思う。もしこの方法はが良ければこのようにして全国の木を守ってあげてほしい。サランラップのような透明ビニールシートで巻く方法もあるが、テカテカ光って目立って景観上よろしくないから。




ふむ、景観は乱れていない。  









居住棟の方から見上げる。特に違和感なし。と、言うか、言われないとわからない感じ。




















2日目。9:30過ぎから居住棟側の3本にとりかかる。



















枝打ちが必要となる場合がある。






この木は根の盛り上がりが無いけれど分割パーツでしっかり覆う。幹がちょっと黒くなっている部分は、昨年10月にカシナガ数匹に穿入された部分だ。穴が小さくて全くわからないのだが、スミチオンをこれでもかってくらいに噴霧したら撃退できて枯れることはなかった。




















楽勝で完成。樹形が良いからね~。


















景色を観ながらカップ麺でランチ。ごっつ盛りシリーズは俺は大好き。細麺だし、どれも旨くて、大盛りだしw










あと2本。一番懸案のがコレ。谷沿いの若干斜面に生えているやつ。こいつもカシナガに数カ所やられたのだが先ほどの木と同じくスミチオンでやっつけた。各自治体で作っているナラ枯れマニュアルを見ても、やられた木を救う手立てが書いていない。被弾したら伐採して処分することしか書いてないし。俺はこの2本を救ったぞ。今年も元気に葉をつけてどんぐりをいっぱい実らせてほしい。












株分かれして枯れて倒れそうになった幹をカットしてあるので根元周りがデカイのである。うまくカバーできるのかな?やってみるしかない。






で・き・た! スカート部を大きめにカットしといたからね。

























さて、ラストの1本。居住棟にいちばん近いやつ。ここも若干斜面だったが脚立を慎重に立ててそっと作業をした。スカート部の生地が足りなくなったので、残った端切れを適当につないでみた。隙間が無ければそんなのでもOK♪





















ぷはぁ〜。本日3本作業して全5本コンプリート。所要時間8時間。1本あたりの処理時間約2時間半。













あーもうやりたくない。スカートの裾周りの重石は後日。ホントは泥か砕石をたっぷりかけてカシナガの侵入を防ぐのだが、細長いサンドバッグだとたまに捲ってチェックできるからそれにした。Y!ショッピングで見つけた細長い枕土嚢待ちである。


昨年秋は台風がたくさん来てずっと暖かく、カシナガの攻撃は9月までという学説は崩れて10月になってからこの2本は攻撃された。パトロールを欠かさなくてよかった。現在も暖かい日が続くので、カシナガが脱出して攻撃が始まるのは5月下旬からという学説であるが、もうそろそろ4月でも油断できない。一昨日、お向かいさんから、カシナガにやられた木を割ってみたらすでに黒い成虫になっていたと聞いた。ヤバイヤバイのである。