2022/06/03

クラシックレンジ エキスパンションタンク修理

クラシックレンジローバーのエキスパンションタンクからクーラント漏れが発生してて、いつかやろうと1年以上放置してたが、今日がそのいつか。最初はホースの締め付けが甘いのかと思ったらモナカの合わせ部分からだった。樹脂製のリプレイスタンクがあるにはあるが、このレンジは最初期型のもので左奥に液量センサーが設置されているレアもので売ってない。頑張って修理する方向。いったん取り外して塗装を剥いで真鍮の地肌を露出させてからハンダを流してみる。ダメだったらPOR-15のタンクシーラーで内側からコーティングする予定。最初からそれが正解な気がするけど。



モナカ部ってハンダが奥まで流れ込まないから修理が難しいンだよなぁ。モヤモヤする気分で塗装を剥いでから漏れ場所を特定する方向で。



ホースリムーバーでグイッと。ここは割と簡単に抜けた。



こっちの細い方はカチカチに固着していて、先の尖ったツールを差し込んでCRC556を吹いて小一時間放置。マイナスドライバーも差し込み、CRCを奥まで浸透させるとスルッと抜けた。




摘出完了。まさに臓器のようだ。








塗料はがし液、地球に優しいから剥離力はぜんぜんダメだった。




水滴のちょい上の折った隙間から漏れている様子はない。モナカの折った縁の先っぽにピンホールができているようだ。ここを外から補修しても他にも同様な漏れが発生するのは確実。なので内側を全面シーラーでコーティングすることにした。方向性が決まってスッキリ。



POR15のシーラーが届いたので早速作業。ガソリンタンクもこれで完治させてる。










こじっても開かないから缶切りで開けろと説明書に2ヶ所も書いてあるが、普通にマイナスドライバーで開くけどな?すこーしずつ丁寧に全周を少しずつこじる。これ丁寧にやらないと蓋が閉まらなくなって保管に困るから絶対注意。

POR-15 フュエルタンクシーラー(キタコタンクシーラー 230ml)


















タンクの開口部やパイプ内をマスキングしてと。パイプ部が詰まらないように適当な管を入れておく。硬化したら取れなくなるので途中で忘れずに抜くこと。奥のセンサー部はパイプ内側にシーラーが付いて狭くなるとフロートが上下しなくなるので注意。


シーラーをよーく攪拌して流し込む。ぐるぐるぐるぐるタンクを回して内側全面に行き渡らせて余った液の80%を排出。残った20%をぐるぐるぐるぐると回し続けて風呂入ってメシ食って、また、ぐるぐるぐるぐる。マスキング外してまたぐるぐるぐるぐる。後半はタンクのモナカ合わせ部が厚めになるようにゆっくり回転させる。ようやく液も固まりつつあって流れなくなってきた。このまま92時間で完全硬化。この230ml缶で、30%くらいしか使わなかった。足りるかな?と思ったのは杞憂だった。


玄関ホールでやってたら臭いから外でやれと。まぁそうだよな。









もうこれで半永久的に漏れない? と、いいなぁ。
















仕事が忙しくてやる暇なかったのだがどうせ完全硬化待ちだったし。お疲れのタンク外側も塗装しておく。日が暮れる前にちゃっちゃと塗装。高温になるので、お気に入りの米国製のストーブ用耐熱塗料Hi-TEMPを使用。マットブラックの質感がピカイチ。



クラシックレンジのエキスパンションタンク、修理完了。






レベルセンサーを取り付け。極初期モデルにしかここにホールが付いていない超貴重タンク。


ホルダーが金属(当てゴム付きだけど)なので傷つけないように養生しながら装着。ホルダーのボルトを締め込みすぎるとタンクが歪んで内部コーティングに亀裂が入る可能性があるので、スプリングワッシャーを入れてほどほどで固定。



外注したらOHと脱着で4〜5万円ってところだろうか。POR-15の4,000円弱で済んだ。節約から始まるDIY。


お漏らしが止まってひと安心。







【追記】 試運転後、患部からにじみが。漏れは止まらず…。やはり外側から銀ロウ付けで修理が必要か…。