2011/09/25

マスタング 長~~~い 道のり


これが潰れたねじ山を修理するRECOILキットだ(下穴ドリル刃は別)。潰れたねじ穴を下穴ドリルでさらってから、より大きなサイズのタップを立てて、ステンレス鋼のインサートをねじ込んで元通りのねじサイズを復活させるというもの。元の状態よりも強靭になる。マスタングのクランク・プーリーのねじはインチのBSW3/8-16。普通はミリサイズしか在庫してないのでアストロプロダクツで取り寄せとなった。

下穴ドリルの推奨径は9.9mm。10mmなら何本も持っているのだが、大事な部分なので万全を期して購入することにした。当然あると思ってコーナンに行くも、0.5mm刻みしか在庫無し。大物資材はあるのにね。トステムビバ・宮前店に電話するとやはり無し。島忠・江田店に電話したら9.8mmならあると言うので急行した。ここは思った以上に工具系は充実していて、ドリル刃は0.1mm刻みで在庫していた。助かった。


いよいよ初のリコイル作業に入る。ドリル刃探しでてこずってもう陽が暮れてるし。。。


先週取り付けた新プーリーを外して、潰したねじ山を確認する。アレレ?穴のちょい奥にはねじ山がしっかり残ってる(ーー;;;)。奥行きを測るとまだ32mmはある。


恐る恐る新プーリーのベースの厚みを計ると、ノーマルより3mmほど厚みがある。とゆーことは。。。 

そう、元のねじが短かったとゆーことだ。長いねじに交換してやれば、リコイル作業は不要じゃないかぁ~~~!!!!! クーラー・キットの残りパーツをごそごそ探すとぴったりの長さのネジが残ってるし!!!  

これだもん。元のねじが短くて受側入口数ミリのねじが潰れただけだった。ねじ山を潰したショックと、リコイル・キット探しで費やした時間とお金がもったいなかったナ(1週間と1万円だけどネ)。。。 損傷部分を良く確認しなかった自分が原因なんだから、授業料を払ったと思うしかないっす。リコイルしなくて済んだし。

さて、気を取り直してやっちゃおう。不必要かも知れないけど勘合部にアンチ・シーズを軽く塗っておく。固着しないようにね。

もう外すことは無いと思うけどサ。

2.0N.mに設定してトルク・レンチで締める。



これで完璧。ホームセンターで売ってるユニクロねじは強度が心配なので、力の掛かるところは強い材質のねじを使おう。



プーリーの振れを確認するため一瞬だけエンジンを廻してみる。プーリーの振れはほとんど無くてOKだ♪ さらに恥ずかしい話を暴露すると、このテスト時にオートマチック・トランスミッションのオイル・クーラーのラインを外したままだったので、オイルをドーッと床にぶちまけちゃった(^^;)。パーキングに入れておけば大丈夫かと思ったけどやっぱり出た。そりゃそうだ、エンジン廻れば圧が掛かるんだもんね。慌てて止めたヨ。この写真は取り敢えずU字にホースを繋いで再テスト中のもの。

















クーラーのコンデンサーはアルミ製なので銀色。これがグリルから見えるのはあまりよろしくないのでマット・ブラックに塗装する。ドライヤーやステー部分はグロス・ブラックに塗装されているので全部バラして塗り分けようと思ったけど、配管されて内圧がかかっているようなのでバラすのは諦めて、そのまま全部塗装した。



グレーに見えるけど実際はもっと黒い。

使用した塗料は俺のお気に入り、米国製のHi-TEMP。ストーブやマフラー用の耐熱塗料。かなりのマットな感じが個人的に大好きだ。かなりマットということは表面積が多いので放熱効果も高いはず。


作業の手順を悩んだが、クーリング・ファンを付ける前にラジエーターとコンデンサーを先に載せてみる。

ラジエーター前に重ねたコンデンサーの収まりはバッチリ。せっかく塗装したので傷つけないで載せるのに気を遣う。

そしたらクーリング・ファンを止めるボルトがラジエーターに当たって無理だった。やっぱりね(><)。
またラジエーターを降ろす。それでクーリング・ファンを取り付けてから再度載せた。ラジエーターを真横にして、出っ張ったロア・ホースのパイプ部をファン右外側に落とし、時計回りに廻しながら入れたらスンナリ載った。コツが分かれば簡単だったヨ。

オルタネーターとクーラー・コンプレッサーのベルトを張る。プーリーとベルトとの平行度が心配だったがバッチリだった。


なんとかヤマは越えたゾ。




ファン・シュラウドの下部がファンと干渉気味だったので5mmほど下げることにした。左側はステーの穴を広げて下げた。



右側はステーを使うのをやめてシュラウド自体の穴を広げて下げた。目印の青いマスキング・テープが元の位置。

テストでエンジン廻すには、水が入ってないとエンジンにもウォーター・ポンプにも良くないので水を満タンにする。不具合があったらまたラジエーターを降ろすのでクーラントはまだ入れない。


よっしゃ!きれいに廻ってる。問題ナシ!! 

フード・ラッチとホーンを取り付けた。ホーンは左右を逆にしてコンデンサーに被らないようにした。オーバーヒートを少しでも避ける意味と、クーラーが効くようにね。

グリルを付けた。もうちょいだ。目障りなガム・テープを剥がしてバランス・パネルを元に戻す。
車体下に潜ってオートマチック・トランスミッションのオイル・クーラー・ラインをラジエーターに繋ぐ。マッスルカー・ジャパンのネ申イ二さん曰く、これはクーラーという名称だが、ラジエーターの水温でATFを暖めてやるものらしい。要するにATFを適温に保つ役目。だからラジエーターと一体化しているんだってさ。なるほどねー。ATFオイルクーラーを別に設置すると冷えすぎてミッションを壊す原因になるんだって。大変勉強になります。


















さてさて、次はエバポレーターの取り付け。実は以前にステーをあれこれ変えて何度も仮留めしたり降ろしたりをしている。とゆーのは、エバポレーターが右奥の純正ヒーター・ユニットに干渉しちゃうんだよね。つまりだいぶ手前に出てきてしまうってことだ。ステーをあれこれ変えてやっと最善の位置を決定した。



ステー用にダッシュ下に穴を空ける。


エバポレーター後部にあるモーター、シロッコ・ファン、エキスパンション・バルブが重くて後ろ下がりになってしまうのでキットにはステーが付いている。でもこのステー、ねじ止め式なのでダッシュ奥に手が届かず無理!んで、L字ブラケットを自作してスプリングで吊ることにした。


この位置で落ち着いた。右奥に純正ヒーター・ユニットが見える。エバポレーター本体奥の右角がここに当たっちゃってたので苦労したヨ。黒線はアース、水色線は電源に、緑線はプレッシャー・スイッチに。太いホースはドレン・パイプ。結露の水分を捨てるパイプのこと。

ドレンは床の適当な位置に穴を開ければいいワケでもない。何度か下回りを確認して位置決めをする。フレームのリブがあったり、ヘダースがあったりで、どこにも干渉しない位置にしてやらねばだからだ。恐る恐るまずは2.5mmで開けてみた。OK・OK ♪ ドリルの刃先が見える?


それから秘密兵器で穴を拡大する。


こんな感じ。


車体下に潜ってセメダイン・スーパーのブラックでコーキングしてやる。

この写真は長すぎだけど、ホースがカールしてるので少し回転させたらちょうど良い長さになった。

エバポレーターを結構奥の方に取り付けできた。ふぅ。しっかし、これがオリジナルGT350だったら、あるまじき写真だナ。ラジオは付いてるし!オートマだし!クーラー付いてるし!

で、俺はなぜエアコンでなくてクーラーにしたか。以前就役していた米軍トラックにはアフター・マーケットのヴィンテージ・エアー製のエアコンを付けた。純正のヒーター・コアを取り外して丸ごとキットに交換するンだ。ところが純正のヒーターは冬場に汗が出るほど効いたのに、新設したエアコンはぬるーい温風しか出てこなくて失敗した経験があるからだ。で、マスタングは純正のヒーターを残したってワケだ。俺は寒がりなのでお腹が冷えちゃうンだよね。このマスタングはオールド・エア製だけど確実性を狙った。


で、コクピットに仰向けになって何度もアクロバティックな姿勢で作業しているうちに、頭に当たるブレーキ・ペダルがグラグラしていることに気が付いた。な、なんだこれ!!! よく見たら、ペダルのピボット・シャフトの片側が抜けてペダルが取れそうになっていた!!! マジですか!? 走ってる時にペダルがもげて事故るところだったヨ。この写真は慌ててシャフトを挿したところ。シャフトの溝が切ってあるところにスナップ・リングを嵌め忘れたんだろうね。もー。

翌日、スナップ・リングを買いに島忠・江田店に向かう。テスト飛行も兼ねているので、真水を抜いてクーラントを2.5リットル入れてやる。
なんか久々にフードを下ろしたナ。


Eリングじゃあないな、と思ったけどスナップ・リングと両方買ってきた。スナップ・リングはやっぱり専用工具のスナップ・リング・プライヤーが無いと脱着不可能。取り敢えずEリングを嵌めておこうと、またアクロバティックな格好でラジオペンチで苦戦しながら嵌めようとしていたら、チャリーン!とどこかへ飛んで行っちまった。ダッシュ裏にもカーペット裏にもどこにもない!磁石も使ってあちこち捜索に40分。もー汗だく。。。 結局あの14mmのEリングさんは行方不明。サイズ違いの3種セットしかなかったもんだからコレ1個しかないし。。。 もうホーム・センターは閉店時刻。はぁ。

翌日、アストロプロダクツ横浜店にスナップ・リング・プライヤーを発注。ラスト1個だった。



待ち遠しかった週末を待ってピック・アップに行く。このセットで450円(!!)ダヨ。安い!安すぎる。大助かりだ。各種サイズ150個入りスナップ・リング・セット(これも480円)は、在庫切れだった。いつか仕入れておいてくださいな。

アタッチメントは4種。軸用と穴用に対応、つまり差し込む場所の組み合わせで、握れば開く・閉じる、ができるもの。

はい、装着完了!これで安心♪ 墓参りに出かけねば!



墓参りの定番ルート、まい泉 青山本店のとんかつ食べて、千駄ヶ谷の仙寿院に到着。マスタングをご先祖さまに紹介だw


まだまだ続く。。。


2011/09/13

HONDA F-1
























'60年代のホンダのレーシング・マシンはイカしてたなぁ。レースは観に行けなかったけど、後年、多摩テックに展示されてたF-1マシンを観に行った。アイボリーホワイトに日の丸のRA271かRA272RA273かな? 3台くらい展示されてた。エグゾースト・パイプが流れるように纏められてたのが印象的だった。'65年に1.5リッターF1最後のメキシコGPにて、リッチー・ギンサーが駆るRA272が初優勝。凄かったネ。そもそもホンダは2輪で世界制覇してから4輪レースにも進出した。50年近く昔に4ストDOHC250cc6気筒のRC166なんてのも造ってたんだもんなぁ。俺のバイクも全てホンダ。就職先の第一希望(広報宣伝)でもあった。でも門前払いされたヨw   日芸卒は不要だってさ(;_;)。

現代のF-1は速いけど全く興味ナシ。空力やりすぎのデザインで訳分らんし。葉巻型がノスタルジックでイイなぁ。せいぜい'70年代のフェラーリ312Tや6輪のタイレル(当時はティレルとは言わない)P34あたりまで。

んで、「日本F1の歴史はHONDAの歴史」と、ゆーことで、DVD『HONDA』今月21日に発売だ!よろちく!

2011/09/08

わさお



映画になっちゃったもんなー。スゴイ人気だねー。しかも薬師丸ひろ子と競演なんて! 当基地のエスもティも負けたwww で、普通は犬・猫のドラマや映画って、役者犬・役者猫だったりするけど、この子は当人・ホンモノだもんね(^^)。DVDは明日9日発売♪

2011/09/05

マスタング 【まだ】クーラー取り付け中


今年もゲリラ豪雨、てゆーかピンポイント豪雨。どうせガレージ作業だからいいけどね。週1~2回で各数時間しか作業できないからなかなか進まないヨ。初めてやるコトばっかりだし。。。


クーラーの取り付けマニュアルには、バランス・パネル、グリル、フード・ラッチ、ラジエーターみんな外せ、って書いてある。はいはい、外すよ。でもなぜかバランス・パネルのランプが外れない。コネクターも見当たらないので配線に負担がかからないようにガムテで保持。カッコ悪いけど。

                                                     

ラジエーターのドレン・コックを緩めてクーラントを抜く。














ラッチ丸ごとと、ホーンも外す。



ロアのラジエーター・ホースを外し、

アッパーも外す。



ラジエーター・ボトムにあるオートマチック・トランスミッションのATFクーラーのラインも外す。今はスチール製のヨレヨレのが付いてるけど、追って購入済みのステンレス製に換えるよ。


ファン・シュラウドを外して、ラジエーター本体を止めているボルトを緩めていく。
取れた~~~!!! なんで、そんなに嬉しいかとゆーと、ロア・ホース・パイプが出っ張ってて、クーリング・ファンに干渉するから知恵の輪を外すようにして取り出したから。ラジエーターの細かいフィンも潰れやすいし、もー大変だった。ン?先にファンを外せば簡単?それにはワケがあるンだ。














ファンのボルトと一緒にファンが廻っちゃうんだナ。シェルビーアジアから電動のインパクト・レンチを借りたンだけど、レンチの前後長があってラジエーターを外してもグリル・フレームに当たって使えなかった。ラジエーターを外したからこそ前側からバールを入れて廻り止めしてファンを外すことができたンだ。


クーラーのコンデンサーを仮止めしてみた。ボルト位置はバッチリ。いや、運良くバッチリってかwww

でもドライヤー下側から出ているパイプ・ラインの角度が悪くてボディ・パネルに当たってて配管ができない。ドライヤー本体を少し回転させて逃げを作ってやった。




やっと外したクーリング・ファン。前後長の短いエア・インパクト・レンチが本当に欲しかった。。。





ここから「も」プロの方や、構造を知ってる方は、コイツなにやってんだ?と思われるでしょうが、ま、適当に流してネ。














クランク・プーリーを外そうとしたら、センター・ボルト15/16in.のソケット・レンチが届かない。1/2DR 75mmのエクステンションをアストロプロダクツ横浜店へと片道30分かけて買いに行った。締める時のことも考えてトルク・レンチも購入。んで、ボルトに届いたら届いたで、インパクト・レンチのケツがフレームに当たってソケットがボルトに垂直に入らないヨ!はぁー!!!  エア・ツール、マジ買おうかな!!!














あーだこーだやってるガレージの壁1枚隔てたハンガーではエスがのんびりしてる。もう20時なのに。やっぱり俺の近くに居たいのかな(嬉)。飼い主バカだネw

この日は深夜まで悩んだ。今からコンプレッサーをはじめ、エア・ツール一式を揃えるコトを。CostcoのMastergrip製エア・ツール・キットは安いよね!何度買おうと思って我慢したか。でも、一番重要なインパクト・レンチのパワーについてネットで調べまくったら、Mastergrip製のインパクト・レンチはパワーが弱いと判明。さすがにクランク・プーリーを外すのは無理なんじゃないか、と。それからCRAFTSMAN製やKTC製、いろいろと調べ始めたらもう収拾がつかなくなってきた。今回1回だけのために買うのもナ~。考えに考えて、今回は背筋と腕力で緩めることにした。そのためにはプーリーが共廻りしないように固定せねば。マニュアル車ならローにぶち込んでおけばいいんだけど。プーリーのメイン・ボルトの周りの3本のボルトの長いのと60cmくらいのアングル材を買って、アングル材を3本のうち2本で固定して、アングル材の端っこを床に当てておけば共廻りは防げる。翌日、ホームセンターのコーナンに走って一通り購入。プーリーが固着していた場合も想定して自作プーラー用パーツまで買った。その足で再びアストロまで行って、ボルトを傷めないように6ポイントのインパクト用ソケット・セットも買っておいた。12ポイントのソケットしか持ってなかったから。

コレが問題のクランク・プーリー。共廻り防止のアングル材を採寸しながら加工し、頭が赤く錆びてるボルトを3本とも緩めたら、プーリーがポロンと取れたぁぁぁ~~~!!!!! 芸能人水泳大会の胸ポロリじゃないんだから(@@;)。センターのボルトはハーモニック・バランサー用だったのか。。。  今まで悩んだり、必要の無いもの買ったり借りたりは何だったンだー!



クーラー・キットの3段プーリー。パワステ用の1段は不要なんだけどナ。重さが元のに比べると5倍は重たい。レスポンス悪化が心配だ。
ところがスンナリ付かない!! フランジ径が0.5mmほど大きい。参ったナ。旋盤加工に出すと高そうだし。。。 でも、エンジン側の内径を計ると入りそうだ。




そうこう悩んでいる間にボルトの錆び取りをしておく。











結構綺麗になった。短い方は例のGUN用で黒染めしてやった。




新プーリーを当てがって、3本のボルトを順番に少しずつ締めてやったらピッタリ嵌ってくれた。


ここでやっちまった。。。 今回ついでにアストロプロダクツで買ったトルク・レンチなるものを初めて使ったのだが、使い方を間違えた(T_T)。締めて行って一度トルクが抜けたらそこで止めるんだね。何度か繰り返し締めちゃったら、その内の1本のメスネジ側がナメちゃったヨ。無知ってコワイね。説明書の裏にきちんと書いてあったヨ。

明日、RECOILキットを発注して修理せねば。。。
余計な手間と散財だー(;_;)。
クーラーが必要な季節ももう終わりだね。