2020/09/05

軽バン選定 N-VANかエブリィかハイゼットカーゴか!?

通常使用に加え、納品にも使っちゃカングーが酷使されすぎ。また故障したらクラシックレンジローバーを使うのもかわいそうだし、レンジまで壊したくない。そこで、仕事用にタウンエースを検討するも4WDでなんだかんだで300万円近くなる…。中古買っても故障の可能性が高いと意味ないしなぁ。と、なれば、やっぱり軽バンか。まぁ人生で軽は所有したこと無いし、所有しないまま一生を終えるのもなんだしで一度くらい乗ってみようと決意。

約40年前にN360のプラモで目覚め、Z50J~CB400F~VT250Fと歩んだ元ホンダ党としては、N-VANしかない。商用らしからぬデザインはもとより内装の質感も高く、助手席までフルフラットになるホンダらしいアイディア。黒にオレンジのアクセントも効いてる。そしてマニア心をくすぐる軽バン唯一の6速MT。雪の日と、200kgの荷物を積んで急坂を登るには4WDターボはマスト。                                

しかしデメリットも。エンジンを前に持ってきたために操縦席が後ろに下がったので荷室長が他車より50cmも短い。バイクを積むために低床にしたのでリアのタイヤハウスが大きく出っ張っている。ピラーレスで横が大きく開くのだが、扱う商品の20kgある幅広のダンボール箱を積み込む際は左右タイヤハウスに強いストレスを感じることが容易に想像できる。そして、エンジンが旧式なタイミングベルトを採用していた。今では交換不要のタイミングチェーンが主流で、N-WGNもN-BOXもタイミングチェーンなのに。タイベル交換もそれなりの費用がかかるらしいし。うーん、そのうちデカングーのように途中からチェーン式に変更になるのかもだが。それにしても荷室が狭いのは決定的だ…。あれ?ターボにはMTの設定が無いの?いったいなんで??? しかもターボ付きは200万円近いとな!仕事優先だから潔く諦めよう。

道に出れば軽バンがゴロゴロ走ってるのにまったく知識がなかったので、Webで猛勉強。デザイン的にはホンダの先代のアクティがクセのないまっとうなデザインで一番良かったのだが、中古車しかないし、ミドシップだからエンジン診るのに積んである荷物をどけなきゃならない。そして乗り心地が現代軽バンに較べてトラック的であまりよろしくないというし、あのタイミングベルトを使っている。低走行車を見つけられたとしてもすぐ10万キロだしなぁ。
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やめやめ、趣味グルマじゃないんだし、故障リスクの少ない新車から選ぼう。いろいろ調べ進めていくと、驚愕の事実が!地球上には純粋な商用軽バンは2車種しか存在しなかったのである。スズキのエブリィと、ダイハツのハイゼットカーゴという究極の2択なのであった。たくさん車種があるように見えるのは、各社にOEM供給しているからだった。スズキのエブリィは、日産:NV100クリッパー、三菱:ミニキャブ・バン、マツダ:スクラム・バン。ダイハツのハイゼットカーゴは、トヨタ:ピクシスバン、スバル:サンバー・バンと、車名とバッジが違うだけだった…。

なんだよ、そういうコトか。うーん、そうなると現実的には、1km走れば20台以上は見かけるスズキエブリィ系か、トヨタ戦略でダースベイダー顔にされたダイハツハイゼットカーゴ系の2択しかない。いまいちデザインが納得できない。うーん、でも使い勝手優先か。アタマがぐるんぐるんしてきた…

エブリィの眼がどうしても、ふなっしーのどろーんとした眼に似ていて...。特に前職場でふなっしーのDVDを扱っていたので頭に焼き付いていてどうも...。ハイゼットカーゴはトヨタがダークフォースの命を受けて全車種をダースベイダー顔(口元)にしてしまうカッコ悪い戦略を推し進め、トヨタはOEM先のくせに親会社の威光で供給元のダイハツにまで圧力をかけてこんなだらしない口元にさせてしまった...。変なデザインでも大メーカーが数百億円かけて本気でやり続けるとそれらしく見えてくるようになり、デザインを吟味する能力のないユーザー、いや、選択できない弱いユーザーは買うしかないのである。箱根エリアでは、湯本駅まで行く間にエブリィは20~30台見かけるが、ハイゼットカーゴは5~6台という少数派(でもないが)ということと、切れ長の眼が1ポイント勝ってハイゼットカーゴに仕方なく決定したのであるよ。整形したい人の気持ちがわかるわ。












ちなみに商用バンの中古は東南アジアで大人気でバンバン買い付けされており、数年落ちで走行10万キロでも割高なんですな...。


んで、発注した。

ツインカム、4バルブ、ターボチャージャー、4WD、5速MT 。3気筒660ccだけどw   軽貨物らしからぬ、唆るスペック。ターボ無いと200kg以上の荷物積んで急坂を登らないから仕方なく最高グレード。今日全額振り込んだがホントにいいのか? 200ドロな趣味のクルマが買えたンじゃないのかい? そんな逡巡をしてしまう踏ん切りの悪い俺。でも仕事優先だからね。これから生産で納車まで2ヶ月待ちだが、久々のMTなのでちょっと楽しみ。


ハイゼットに決めたのは、あの下品な末広がりの口を多少は目立たなくできる公算があったから。グリルをボディ同色のパールホワイトに塗装すればかなり軽減できる。もちろんこのようにシミュレーションをしてみたよ。納車されたらすぐ作業に取り掛かる予定。














しかし、ほんとにダッサいこのダースベーダー口を推進するトヨタの腐ったデザイン集団にはほとほと閉口する。日本の自動車デザインは80年代以降ダメ路線を延々と続けていることに誰も気づかないことに恐怖すら覚える。もちろん中には優れたデザイナーもいるのだろうけど、1/100しかセンスの良いデザイナーがいないとしたら、多数の普通のデザイナーたちに埋もれてしまうし、そもそもジャッジする上司の目が節穴だから救いようがない。少数の優れたデザイナーの作品を多数のダメなセンスの人々がジャッジできずに潰してしまうのかなぁ。世界に誇れるデザインのクルマはもう生まれないのだろうか…。まぁユーザーはあるやつから買うしかないからね。最近だとヤリスクロスは良いと思うよ。あの口も小さいし。頑張って欲しいものである。


あとで知ったのだが、エブリィはサイドブレーキが足踏み式であり、手動式のハイゼットカーゴで正解であった。MTだから強羅の急坂で重量物を満載しての坂道発進が怖いので。坂道発進は嫌いなのである。それとハイゼットカーゴの方が足回りが柔らかいらしいのでそれも好みだった。ちゃんと調べてから買え、俺!