これが潰れたねじ山を修理するRECOILキットだ(下穴ドリル刃は別)。潰れたねじ穴を下穴ドリルでさらってから、より大きなサイズのタップを立てて、ステンレス鋼のインサートをねじ込んで元通りのねじサイズを復活させるというもの。元の状態よりも強靭になる。マスタングのクランク・プーリーのねじはインチのBSW3/8-16。普通はミリサイズしか在庫してないのでアストロプロダクツで取り寄せとなった。
いよいよ初のリコイル作業に入る。ドリル刃探しでてこずってもう陽が暮れてるし。。。
先週取り付けた新プーリーを外して、潰したねじ山を確認する。アレレ?穴のちょい奥にはねじ山がしっかり残ってる(ーー;;;)。奥行きを測るとまだ32mmはある。
恐る恐る新プーリーのベースの厚みを計ると、ノーマルより3mmほど厚みがある。とゆーことは。。。
そう、元のねじが短かったとゆーことだ。長いねじに交換してやれば、リコイル作業は不要じゃないかぁ~~~!!!!! クーラー・キットの残りパーツをごそごそ探すとぴったりの長さのネジが残ってるし!!!
これだもん。元のねじが短くて受側入口数ミリのねじが潰れただけだった。ねじ山を潰したショックと、リコイル・キット探しで費やした時間とお金がもったいなかったナ(1週間と1万円だけどネ)。。。 損傷部分を良く確認しなかった自分が原因なんだから、授業料を払ったと思うしかないっす。リコイルしなくて済んだし。
さて、気を取り直してやっちゃおう。不必要かも知れないけど勘合部にアンチ・シーズを軽く塗っておく。固着しないようにね。
もう外すことは無いと思うけどサ。
2.0N.mに設定してトルク・レンチで締める。
これで完璧。ホームセンターで売ってるユニクロねじは強度が心配なので、力の掛かるところは強い材質のねじを使おう。
プーリーの振れを確認するため一瞬だけエンジンを廻してみる。プーリーの振れはほとんど無くてOKだ♪ さらに恥ずかしい話を暴露すると、このテスト時にオートマチック・トランスミッションのオイル・クーラーのラインを外したままだったので、オイルをドーッと床にぶちまけちゃった(^^;)。パーキングに入れておけば大丈夫かと思ったけどやっぱり出た。そりゃそうだ、エンジン廻れば圧が掛かるんだもんね。慌てて止めたヨ。この写真は取り敢えずU字にホースを繋いで再テスト中のもの。
クーラーのコンデンサーはアルミ製なので銀色。これがグリルから見えるのはあまりよろしくないのでマット・ブラックに塗装する。ドライヤーやステー部分はグロス・ブラックに塗装されているので全部バラして塗り分けようと思ったけど、配管されて内圧がかかっているようなのでバラすのは諦めて、そのまま全部塗装した。
グレーに見えるけど実際はもっと黒い。
作業の手順を悩んだが、クーリング・ファンを付ける前にラジエーターとコンデンサーを先に載せてみる。
ラジエーター前に重ねたコンデンサーの収まりはバッチリ。せっかく塗装したので傷つけないで載せるのに気を遣う。
そしたらクーリング・ファンを止めるボルトがラジエーターに当たって無理だった。やっぱりね(><)。
またラジエーターを降ろす。それでクーリング・ファンを取り付けてから再度載せた。ラジエーターを真横にして、出っ張ったロア・ホースのパイプ部をファン右外側に落とし、時計回りに廻しながら入れたらスンナリ載った。コツが分かれば簡単だったヨ。
オルタネーターとクーラー・コンプレッサーのベルトを張る。プーリーとベルトとの平行度が心配だったがバッチリだった。
なんとかヤマは越えたゾ。
ファン・シュラウドの下部がファンと干渉気味だったので5mmほど下げることにした。左側はステーの穴を広げて下げた。
右側はステーを使うのをやめてシュラウド自体の穴を広げて下げた。目印の青いマスキング・テープが元の位置。
テストでエンジン廻すには、水が入ってないとエンジンにもウォーター・ポンプにも良くないので水を満タンにする。不具合があったらまたラジエーターを降ろすのでクーラントはまだ入れない。
よっしゃ!きれいに廻ってる。問題ナシ!!
フード・ラッチとホーンを取り付けた。ホーンは左右を逆にしてコンデンサーに被らないようにした。オーバーヒートを少しでも避ける意味と、クーラーが効くようにね。
グリルを付けた。もうちょいだ。目障りなガム・テープを剥がしてバランス・パネルを元に戻す。
車体下に潜ってオートマチック・トランスミッションのオイル・クーラー・ラインをラジエーターに繋ぐ。マッスルカー・ジャパンのネ申イ二さん曰く、これはクーラーという名称だが、ラジエーターの水温でATFを暖めてやるものらしい。要するにATFを適温に保つ役目。だからラジエーターと一体化しているんだってさ。なるほどねー。ATFオイルクーラーを別に設置すると冷えすぎてミッションを壊す原因になるんだって。大変勉強になります。
さてさて、次はエバポレーターの取り付け。実は以前にステーをあれこれ変えて何度も仮留めしたり降ろしたりをしている。とゆーのは、エバポレーターが右奥の純正ヒーター・ユニットに干渉しちゃうんだよね。つまりだいぶ手前に出てきてしまうってことだ。ステーをあれこれ変えてやっと最善の位置を決定した。
ステー用にダッシュ下に穴を空ける。
エバポレーター後部にあるモーター、シロッコ・ファン、エキスパンション・バルブが重くて後ろ下がりになってしまうのでキットにはステーが付いている。でもこのステー、ねじ止め式なのでダッシュ奥に手が届かず無理!んで、L字ブラケットを自作してスプリングで吊ることにした。
この位置で落ち着いた。右奥に純正ヒーター・ユニットが見える。エバポレーター本体奥の右角がここに当たっちゃってたので苦労したヨ。黒線はアース、水色線は電源に、緑線はプレッシャー・スイッチに。太いホースはドレン・パイプ。結露の水分を捨てるパイプのこと。
それから秘密兵器で穴を拡大する。
こんな感じ。
車体下に潜ってセメダイン・スーパーのブラックでコーキングしてやる。
この写真は長すぎだけど、ホースがカールしてるので少し回転させたらちょうど良い長さになった。
エバポレーターを結構奥の方に取り付けできた。ふぅ。しっかし、これがオリジナルGT350だったら、あるまじき写真だナ。ラジオは付いてるし!オートマだし!クーラー付いてるし!
で、俺はなぜエアコンでなくてクーラーにしたか。以前就役していた米軍トラックにはアフター・マーケットのヴィンテージ・エアー製のエアコンを付けた。純正のヒーター・コアを取り外して丸ごとキットに交換するンだ。ところが純正のヒーターは冬場に汗が出るほど効いたのに、新設したエアコンはぬるーい温風しか出てこなくて失敗した経験があるからだ。で、マスタングは純正のヒーターを残したってワケだ。俺は寒がりなのでお腹が冷えちゃうンだよね。このマスタングはオールド・エア製だけど確実性を狙った。
翌日、スナップ・リングを買いに島忠・江田店に向かう。テスト飛行も兼ねているので、真水を抜いてクーラントを2.5リットル入れてやる。
なんか久々にフードを下ろしたナ。
翌日、アストロプロダクツ横浜店にスナップ・リング・プライヤーを発注。ラスト1個だった。
待ち遠しかった週末を待ってピック・アップに行く。このセットで450円(!!)ダヨ。安い!安すぎる。大助かりだ。各種サイズ150個入りスナップ・リング・セット(これも480円)は、在庫切れだった。いつか仕入れておいてくださいな。
アタッチメントは4種。軸用と穴用に対応、つまり差し込む場所の組み合わせで、握れば開く・閉じる、ができるもの。
はい、装着完了!これで安心♪ 墓参りに出かけねば!
墓参りの定番ルート、まい泉 青山本店のとんかつ食べて、千駄ヶ谷の仙寿院に到着。マスタングをご先祖さまに紹介だw
まだまだ続く。。。
墓参りの定番ルート、まい泉 青山本店のとんかつ食べて、千駄ヶ谷の仙寿院に到着。マスタングをご先祖さまに紹介だw
まだまだ続く。。。
2 件のコメント :
ここまで1人で、やってしまう行動力に脱帽です!!
お疲れ様でした♪
まだまだです(T_T)。週末は他の用事もあるのでなかなか進みません。切り上げる時間を気にしながらの作業はストレスでもあります。会社1ヶ月ほど休んでのんびりやりたいっす。
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