2010/11/06

65年前の空気



今回の荷物はこれだ。英国のミリタリーショップから到着。見るからに包装紙が旧い。




封緘の糊の感じも旧っ!




気が遠くなるほどの年月の重みを感じ、丁寧に開封してゆく。約65年前の空気が開放された。恐る恐る蓋を開くと、リンゴの木箱にも使われているような木を薄く削ったクッション材が詰まっていた。


懐かしいクッション材をそっと捲ると油紙に包まれた物体が顔を出した。 旧そー!!!

















これはGT40Mk1ル・マンカーの右後方フェンダーに装着されていたIDランプ(GT40 REAR LAMPS)だ。直径120mm超の大径ランプ。サルテ・サーキットほか右回りのサーキットで、夜間にピットからチームカーを識別するための装備だ。左回りのデイトナ・カーでは左後方だ。この観たこともないランプは、第二次世界大戦の英軍戦闘機スピットファイアやハリケーン、爆撃機ランカスターなどで使用されていたとのこと。 航空機用パーツだけに超軽量。これは新品ではなく実機から取り外したもののようだが、程度は良好。3箇所の取り付け部に一切ダメージが無いからもしかして新品かも。リード線は自分で取り付けた。伝説のS/N-P1075は赤だが、俺のイメージするS/N-P1076はこの青を使用していた。この青レンズの微妙な色合いがマニア心をくすぐる。この他にも黄が存在した。













GT40Mk1のプラモデルの解説書ではこのランプはチーム識別用という記述を発見したことがあったが、実車用に関する記述は日本では見当たらず、何用を転用したのかが不明だった。このランプの素性は数年前から調べていて今回海外サイトの掲示板でやっと突き止めた。日本での現物パーツの単体写真はコレが初かも。





バルブを入れて点灯してみた。うーん、幻想的。。。
(´ω`)




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