2018/08/03

ログホームの固定資産税 箱根町は高額? ログだから?


箱根町の家屋の固定資産税とは?


CAMP HAKONEに1回目の固定資産税の納税通知書が届いた。あれ?新居は延床37坪の木造なのに、木造より評価額の高いRC造で延床57坪あった前自宅よりも固定資産税額が高い…。4割近くも小さい家の方が高いっておかしくない?早期終活のひとつとして住居のランニングコストを下げる目的もあって土地が安い箱根まで来て家も木造で小さくしたのに税額が上がるなんて納得がいかない。もっと高額な人は多数いるだろうし年間約8万円高いだけのハナシなのだが納得がいかないものはそのままスルーできる性格ではないので。
CAMP HAKONE 居住棟の固定資産税課税明細書













CAMP HAKONEは居住棟がHONKA製のログホーム(ログハウス)の2階建て、ガレージが2x4の平屋である。ログホームは丸太組構法建築と呼ばれ、在来工法にも2x4工法にも当てはまらない構造のために平成11年に決められたログ準則に則り評点を付けられるのだが、在来または2x4工法住宅(以降一般木造と呼ぶ)に比べて1~2割高額になる傾向とのこと。ログホームはやはり高いのである。一般木造よりも同額かそれより安い(評価額平米単価7万円以下)ログホームの方が多い実例があれば見てみたいものだ。

箱根町は財政難故に固定資産税が全国標準1.4%から1.58%に引き上げられているのだが、それ以前に建物の評価額が高いということに着目した。

漠然と、ログホームの固定資産税が高いと言っても、どこがどう高いのか、よくわからない。それとも、今まで住んでいた横浜市青葉区が安すぎるのだろうか。青葉区の前自宅と、今もある実家の評価額と比較して、平米単価が1.7~1.8倍も高い。箱根町の説明では、横浜市は家屋が多くて評価する作業が大変なのでRC造や一般木造などの構造・面積別にざっくりとモデル価格が決められており、細かい造作の評点をつけないから総じて安いのではないかとのこと。

横浜市青葉区 実家の固定資産税課税明細書








固定資産税 評価額の単価比較





















早速、横浜市青葉区役所に確認したところ、一切そのような決め方はしておらず、全国共通のハンドブックに基づいて箱根町同様に細かく評点を付けて算出しているという。うーん、おかしいなぁ。箱根町も同じハンドブックを元に評点を付けているのにどうしてこんなに差異が生じるのか。1~2割高いならログは少し高いという事前情報通りなので納得できるが7~8割も違うのはどうなのか。青葉区役所の人もそんなに違うはずはないとのこと。そうだよなぁ。

謎が謎を呼ぶので、めんどくさいけどログ準則を読んでみた(丸太組構法再建築費評点基準表というものが見つからず、この「家屋評価に関する調査研究」はまだ研究段階のもののようであるが参考までに)。ようするに、ログは外壁・内壁・柱が一体化しているので「柱壁体」として一括りにされたということらしい。当CAMPの場合、標準評点がマシンカット丸太で39,620点もあって、部分別評点に換算すると70,919点。評点総計(再建築費)の49%にもなっているのだ。これがログが高いと言われる原因ではないだろうか。

【計算式】39,620×1.79(ログ使用量219.2÷延床121.88)=70,919点

CAMP HAKONE 家屋計算表
役場に出向いて相談した。これは情報公開申請をして入手。




これをごちゃごちゃ考えているうちに督促状も来たし間違ってはいないと思って1年分全額を支払ったョ。

でも一応、自分が理解しないと気持ち悪いので、当CAMPの家屋計算表の計算内容を見てみたのだが、標準評点からどうすればこの部分別評点になるのかがさっぱりわからない。ネットでかなり調べたけど載ってないし。税務課に電話したら各区分の計算式を丁寧に教えてくれたのですべて理解することができた。ふーむ、なるほど。間違ってない。使用量の欄であるが、割合・個数・面積・長さの数字が混在して単位が省略されているので非常に分かりづらい。また標準評点から部分別評点を導き出す計算式がそれぞれ異なっているので、やはり税務課に連絡しないとわからないな、コレは…。


こちらは一般木造建築である木造家屋再建築費評点基準表を抜粋したもの。

ログの一体化された「柱壁体」を一般建築に当てはめてみた。

①外壁〔板張り〕9,360点
②柱〔大壁作柱12.0cm角〕6,590点
③内壁〔木質系壁仕上げ〕13,650点
合計:29,600点

当CAMPのログは39,620点なのですでに10,000点高い。ログの場合は使用量を延床面積で割った係数をこの点数に乗ずると約2倍の点数になる。一般木造工法の係数はわからないが、ここしか違いが無いように思える。




あと、当CAMPが緩斜面に建っていろこともあって、裏側の基礎が1m以上あるので、基礎高も16,075点と評点総計の11%にもなっており、全体UPの原因かも知れない。

別の機会に箱根町の税務課の人から箱根町は都市計画税が無いので、横浜市の固定資産税と都市計画税を合計した金額とほぼ同額ではないですか?と、言われたのだが、それはまたちょっと違うと思ったけれど。


結局のところ、評価額の平米単価が12万円を超える決定的理由がわからない…。一般的には、7~9万円が相場で、12万円を超える家って、土壁や大理石、太い柱などを使った豪華な家ならあり得るのだと思うのだが。

謎は謎のままであった。

どなたか専門家の方、情報があれば教えてください。知ってどうにかなることでもないけれど(´ヘ`;)。






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