2023/11/10

GT40Mk1 納車整備 その他の細かい作業まとめ

 

【バックデート投稿】


ペダルボックスのオーバーホールと手前への移設、ドライビングシートのレストアとスライドレール取り付け、そして、エンジンの吸排気バルブとピストンが当たっていた大トラブルも解消した。

そのほかにも多くの問題点があったのでここにまとめて記す。ここの写真もマッスルカージャパンの神山さんから送ってもらったもの。ありがとうございます。


●サイドブレーキ解除できず

サイドブレーキレバーが解除できない。しかもブレーキが効いていない。パネルカバーを撤去してみるとワイヤーに金属片が挟まっていたという...。取り除いて作動は特に問題なし。

GT40のサイドブレーキの取り付け位置はいろいろあるが、ERAはここ。乗降の邪魔にならないようにサイドブレーキをかけてもレバーは上がったまま止まらずに床にブランと戻る。




●サイドブレーキシューのチェックと調整

サイドブレーキが引かれたままだったのに移動されていたから、ライニングが減ってしまっているのでは、という危惧があった。この個体のブレーキはWilwood製が入っている。ディスクなのだが、サイドブレーキは内蔵のドラム式なのである。別機構なのでトラブルの切り分けができる。

ERAは通常コルベット(C4)のキャリパーが使用されているが、設計上サイドブレーキが効ず車検も通りにくいため、初代オーナーが変更した模様。これ、正解。

できればWillwoodロゴを削り落としてしまいたい。そうすると、パッと見、オリジナルっぽくなるのだが、将来的に次のオーナーが交換用パッドが何なのかがわからなくなっちゃうから当面このまま。



















点検穴から目視で確認してもらったら、ライニングは5ミリ程度残っていたのでOKとする。ダイアルの左側のネジのスプラインは、調整して伸びた分だそうな。なるほどー。






●ワイパースイッチ接触不良

これは販売店からの申し送りだったので、診てもらったところ、接触不良だったようで、調整で問題なし。





●ナンバープレート移設

ナンバーが真ん中だとストライプが隠れちゃうし、右のほうがカッコつけのワルい感じになる。ちなみに、静かすぎる極消音マフラーを撤去したことで55φの細っそいエンドパイプから70φの漢らしいヤンチャ仕様になった。

ホワイトアウトしてあるので上から下までストライプが繋がって見える。我ながらバランスの良い仕上がりになったと思う。


Before



After

             

どう考えても、Afterのほうが断然カッコイイに決まってる。

プラモデル派の俺の面目躍如。



●クーラント交換

エンジンが後ろにあるクルマはラジエーターとの距離が長く、ウォーター ラインが水平に走っていてエア噛みしやすい構造のため、自分では交換する自信が無い。

エア抜きしつつ、正圧と負圧をかけながら時間をかけて交換する必要がある。これも神山さんに併せてお願いした。


案の定、ウォーターラインのバキュームで、正圧だと漏れないのに負圧になると漏れが発生。ホースバンドの緩みなどが原因とのこと。

自然正圧状態はエンジンが温まっているので各部が膨張しているために漏れがないそうだ。なるほどー。



●アイブロウ高さ調整

左ドア上のアイブロウの高さを調整してもらった。擦れたら嫌だもんな。。 

ERAはこんなところもちゃんと金属製だ。





●ショックアブソーバーボルト挿入方向ミス発覚

ショックアブソーバーのロアシャフトのボルトが前から入れられていて、キャリパーに当たっていた(怒)。誰だこんな作業したのは。






このボルトは基本的に後ろから入れて前側がナットだそうだ。

これではステアリングが、これ以上切れなかったというコトだ。




あーあ、キャリパー削れてるョ…。

ボルトの向きを入れ替えてもらった。これでステアリングを切っても当たらなくなった。それにしても、神山さん、よく気づいてくれたよなぁ...。そのうちナックルストッパーも付けないと。


















●ステアリング クリアランス調整

停止状態で、ステアリングをちょっと切ってみるとガタがあるように感じたので、調整してもらった。

まだ少しコキコキするのは、コラムシャフトのユニバーサルジョイントではないか、とのこと。













●アッパー コントロールアーム シム抜け

ところが、ステアリングのガタの原因がコレだった。右側のアッパー コントロール アームのボルトが緩んでシムが抜けていた。構造上の欠点なので定期的に増し締めするしかない。注意せねば。




ステアリングのガタが消えた。











3/8“のヘックスなのでほぼ締められないため、6角頭に変更も検討したほうが良いとのこと。ピロに替えて固定式にしたらベストのようだ。うーん、お金がかかるナ...。




●キャブレター交換

この個体、なぜかオートマ用のウェーバーキャブが付いていた。変えなくてもよかったのだが、俺がホーリー派なのと、オートチョークとエアコンオン時のアイドルアップソレノイドを付けたかったから。

オートチョークがあっても冷間時の始動では暖まるまで微妙にスロットルをコントロールしてやらないと止まっちゃうンだけどね。




神山さんが選んでくれたのは、650 CFM CLASSIC HOLLEY CARBURETOR。シルバーの現代っぽいのは選ばず、敢えてこのクラシックな質感のモデルを選んだ。Gold Dichromate finish(ゴールド重クロム酸仕上げ)で耐食性を高めてある。米国より4日程度で到着。


















キャブ交換を機に、下記3点のシステム追加で、人もエンジンもオーバーヒートしないようにやってもらうことにした。


①エアコン コンデンサーにファンを追加。 
効きの悪いクーラー効率を改善 + ラジエーターにも冷却効果UPでオーバーヒートを回避。

②ファン コントロール リレー の追加。 
85°でファンオン、80°でオフの設定予定。ヒート時にラジエーターファンのスイッチ入れ忘れ防止の重要なシステム。

アイドルアップ ソレノイドを追加。 
エアコンON時のアイドリング低下による 「ウォーターポンプ回転低下 → 水温上昇 → オーバーヒート」を回避する。




●エアコン コンデンサー ファン追加

ラジエーターの2/3を覆い、さらに密着しているエアコンのコンデンサー。これではクーラーも効かないし、ラジエーターも冷えない。スペースの狭さ故、仕方ない設計…。。



ラジエーターとコンダンサーがこんなにピッタリくっついてる。 →
相乗効果で熱々。
冷却効率最悪...。

既存のラジエーター ファンはプルで2個。前側のエアコン コンデンサーに新規設置したプッシュ ファンは80Wで9インチのフルサイズ。

エアコン スイッチを入れると水温が下がるそうだ♬ ちなみに、プルよりもプッシュの方が効率が良いので、心強い。


コンデンサーファンは車両センターで、コンデンサーの左寄りに設置された。ちょうど奥のラジエーターの中央を冷やすことになる。右にもまだスペースがあるので7インチくらいのなら追加できそうだが、神山さん曰くコレで充分だそうだ。まぁ、真夏にはそもそも乗らないしね。




●ファン コントロール リレーの追加

サーキットしか走らないなら無くても良いが、街乗り専用ならこれが設置されていなかったのが不思議。無かったら水温計から目が離せず、ファン スイッチのオン オフで忙しいはずだ。






ファンセンサーを割り込ませるためにチーズを追加。




水温センサースイッチ取り付け完了。





ダッシュ内にファン コントロール リレーを設置。















予定通り、85°でファン オン、80°でオフの設定。スイッチで設定は自由自在。見えないところには優れた現代装置を活用する。現在の表示は常温20℃。





ファン コントロール リレーに電源入れたらエアコンのコンプレッサーが廻ってしまわないように整流ダイオードを噛ませる。










ラジエーターファン。盛大に廻っているがプル式なので効率イマイチ。


追加なった9インチのコンデンサーファン。プッシュ式だし、現代設計なので高効率。





●アイドルアップ ソレノイド追加

ホーリーキャブにキットとして追加できる、STREET WARRIOR FAST IDLE SOLENOID AND BRACKET。エアコンのスイッチをオンにすると黄色矢印の部分のソレノイドがピョンと突き出てアイドリングを上げるという超アナログ機構。

ソレノイドの力が弱いので、最初だけスロットルをチョイと踏んで助けてやると良いらしい。




















●バッフルプレート復元




音楽用アンプやスピーカー、そして正体不明機器の配線がこの空調ラインの中を通してあって、バッフルプレートが曲げられており、用をなしていない。なんだこれ???


↓この動画観てよ。あり得ないンだけど!!!!!







オーディオ屋が適当にやったとしか思えない。

当然のごとくGT40で音楽なんて聴かないからアンプも配線もスピーカーも全部撤去だ。

バッフルプレートもいったん取り外して叩いて綺麗にまっすぐに戻してもらった。

ふぅ~。まったく。ビックリすることの連続。





●ヒーターコア 交換??

オーバーヒートの最初の原因がヒーターコア抜けによる冷却水量の減少だった。ヒーターコアを取り外して交換か修理しかない。

よく調べてもらうと、ヒーターコアがクーラー エバポレーターと一体式であった。これだとエバポレーターの冷えがヒーターコアに持って行かれるのでクーラーの効きが悪い。





ヒーターコアへの配管は外したまま。





リベット止めでガッチリ固定されてる...。

90度アングルのドリルで揉んで取り外しか。

交換するのはひと苦労だ…。

外しても修理できるか、交換するにも同じものが入手できるかわからない。

そもそも、GT40は、ラジエーターの熱気がコクピットに入って来るからヒーターは必要ないというので、このままの状態で、当面、ナシでやってみる。

冷えるとお腹が弱い俺にはちと不安。。。




●オルタネーター ブラケット カラー 修復

ヘッドを外したついでに発覚したのが、オルタネーターのブラケット カラーがいい加減なのが付いてたコト。こんなブカブカ穴じゃセンター狂うわ。ピッタリのカラーを新造してもらった。



左が付いてたカラー。こんな大穴(泣)









アメ車は適当でも動いちゃうンだろうが、きっちりやっておかないと後々困ることになるし、原因も探りにくい。

ココなんて、いくら調整してもベルトが緩んでくる、なんてコトになる。まさかこんな大穴のカラーが付いてるなんて、外さないとわからんよね。




●オイルクーラー ホースからのオイル漏れ

ステンメッシュのオイルクーラーホースからオイル漏れ発覚。ステンメッシュホースは見た目は強そうだが中のゴムの耐久性が低くて寿命は最長で3年とのこと。テフロン ホースなら今のところ7年間大丈夫とのことで交換を依頼。









Russell ProClassic Hose の在庫有り。










オイルクーラーホース送りと戻り、フィルターからオイルクーラーの3本を交換。




フィッティングは再利用してもらったのだが、エンジン側は45°が付いていてフレームに干渉してたので90°に交換してもらった。











黒いフィッティングが90°。

確かにここに45°はキツイよな。

やっぱりアメリカンと言われてしまう所以...。




Russellホースにはシルバーもあるが黒がカッコイイ。

ステンメッシュと違い、ナイロン繊維で編んであって軽量である。












●遮熱板の修復





もうそろそろ問題が出切ったかと思いきや、神山さんからLINEが来た。エキゾーストパイプの傍にサスペンションのアッパーとスタビライザーのブッシュがある。そこを守るための遮熱板があるのだが、折れたそうだ...。










根元からポッキリ。

何度も折り曲げる部分でもないのにね。振動、恐るべし。













元の粘着剤を剥がすのが大変...。 松浦くん、さんきゅ。

神山さんは、最初から作ってしまった方が楽だという(苦笑)




スチールで補強して、






ヒートシールド貼りなおして完成。

ありがとうございます。




●油温計交換

最初から油温計が動かなかった。たぶん、プルドン管のどこかに亀裂が入ってのエーテル漏れだろう。俺が、もう1台持ってる(苦笑)スーパフォーマンス(SPF)のGT40mk2から外して保管してあった油温計に交換する。




座席を外せば背のデカい松浦くんでもこの体勢をとれる。




油温計の交換は結構大変な作業である。プルドン管を大切に扱わないとまた亀裂が入って液漏れとなるからだ。電気配線のようにズルズルと引っ張るわけにはいかない。

リフトアップして車両裏側からボルトを抜かないと座席が外せないという構造。




そっか、スイッチプレート外さなくてもメーターは脱着できるンだな。後日、自分でもやってみて理解した。




外した動かない油温計。



これが正常に稼働する油温計。フェイスがまったく同じでセーフ!



と!ところが、プルドン管が短い!

ん~??  よく考えてみると、SPFはセンターコンソールがあるから隠れて見えていないからか…。

当時の写真を探してみると、あったあった、コレだコレ!!

俺のスーパフォーマンスのGT40Mk2のコクピットの写真。確かにセンターコンソールがある。この中をプルドン管が通っていた訳だ。納得。

Mk2を入手した当時からこのダサい内装は全部取っ払ってやり直すしかないと決めていたが、いま、こうして再び見ると、恐ろしい質感のコクピットだ。全部が変!ヤバいよ。なんだよコレ!(爆笑)



まだまだ、やらねばならないところがあるから続く...。




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