2018/07/28

ログホームでもやっぱりエアコンは必要 【下巻】


山野草が最盛期。オカトラノオが可憐に咲く。このオカトラノオって花弁が6枚だったり花弁が短かったりいろいろあるみたい。
















さて、エアコン工事再開。次は室外機の設置と配管を行う。

ブロックの上に載せる架台はフソー化成製の黒。他社製もいっぱいあるけど、ほとんどの製品がレンコン状と言うか筒抜け構造で虫たちの格好の住処になってしまうのでツルンとしたコレしか考えられなかった。ボルトはΦ12mmで硫化水素ガスに腐食されないステンレス製。スプリング・ワッシャとワッシャもすべて。普通はボルトを下から入れて上でナット締めだけど、美しくないので上からボルトを入れている。
















ゆるい傾斜がついているので土をシャベルで平らにならしてベースのブロック@98円を置く。このブロック選びも重要で角用を選べば片側だけだが短辺は凹みが無いし長辺は長い凹みひとつでオシャレな感じである。見える側をそうすることによってよくある安っぽいブロックに見えないトコロが良い。こう言うところはお金のかからない自己満足的コダワリ甲斐のある部分である。

左右のブロックに2x4材を渡して水準器で水平を測りながらグラつきがないようにきっちりやると結構時間がかかる。土は固く締まっていたので転圧はしてない。半年後にチェックしよ。
















室外機を抱えて中腰でデッキの下に潜り込んでブロックに無事着地。腰がヤバかったー。















さて次は一番気がかりな配管である。なぜ気がかりかというと、マスタングも銀カングーも除湿機も、冷媒漏れ人生を送っているので漏れないように配管接続ができるかが心配なのである。

高額なフレア・ツールは持ってないし、買っても将来的に使わないと思うので、最初からフレア加工されている配管キットを買えばOK。トルク・レンチは自動車用を持ってるけどトルク・レンジが大きくて使えないので小型のをヤフオクで買った。トルク固定のエアコン専用レンチは他の用途では使わないのでこのタイプなら潰しが効く。3/8sq.で7~105Nmの製品だ。

液管が17mm、ガス管が22mmのクロー・フットを使用する。クロー・フットだとテコの原理で力がかかりすぎるので指定トルク範囲の低めの方にセットすべし。ちなみに、最後にサービス・ポートのキャップを指定トルクで締めるンだけど、そこは19mmだったので3種必要。えっ!となってガレージに取りに行った。だから写真には19mmが写ってないw



トルク・レンチで締めてる写真は取り忘れた。室内機側は壁から出たところで接続した。

液管14~18N・m、ガス管34~42N・mなんだけど、結構力がいるよ。うまくやらないと銅管が捻れちゃう。室内機側は脚立の上でなかなか力が入らない。トルク・レンチがクリッとなるまで締める。室外機の方は二方弁と三方弁のブロックをモンキーできっちり咥えながら締めないと付け根に負荷がかかるから注意。相手がぐらつくものをトルク・レンチで締め込むって慣れが必要だな。

買ったばかりのトルク・レンチだし、失敗できないのでガレージ内で万力に固定したボルトを締めて練習をしておいた。どれくらいの力の入れ方で良いか、指定トルクに達するとどんな感じになるのかを知っておかないとね。

3芯のVVFケーブルも接続する。アースは室内側で行う。



ンで、いよいよ真空引き(エアパージ)だ。いつもの自動車用のマニホールドゲージを使うのだが、ホースのネジ径は1/4”なのでそのままでは使えない。家庭用エアコン冷媒のR32用のサービス・バルブのネジ径は5/16”でちょっと大きいのだ。そこで、Amazonでガス・チャージ・バルブ (1/4”オス×5/16”メス)を購入した。翌日到着。

室外機のサービス・バルブの中央には突起があって押すとバルブが開く。なので、この赤いツマミを右に押し込んでいくと中の突起が出ていって、サービスバルブの突起を押して開放になるというコト。

ただのサイズ変換アダプタだと中央の突起が無くて使用不可なので要注意。







こんな感じで真空引き中。室内機の配管内のエアを抜いて水分を飛ばしてやる。エアコン・サイクル内の水分は故障の原因になるからだ。あと空気が入ったままだと冷却効率が悪くなるということもある。
























ヤバい。日が暮れてきた…。


20分ほど回した真空ポンプのバルブを全閉にしてスイッチ・オフ。3分ほど経ってもゲージの針が戻らないことを確認してポンプ側のホースを外す。

ガス・チャージ・バルブを左に回して全閉にしてから外す。ヘックス・レンチで二方弁を10秒間だけ開いてすぐに締める。これで室内機にガスが回った。

フレア・ナット接続部のガス漏れを確認しようとガス感知器を持ち出すもプローブがイカれて全く反応しない!もう!捨てよ…。洗剤水をたっぷり塗ってガス漏れの無いことを確認。

二方弁と三方弁を全開にする。そしてそれぞれのキャップも指定トルクで締め付ける。

急いで片付けをして、試運転だ。

ドキドキのスイッチ・オン!
むむ、風が出ない…。
1分ほど待つと吹き出てきた。
ヨカッタ、冷気が出てきたぞ。
あれ?風が弱い…。
それほど冷えないぞ…。

すぐに風が出ないのは、においカット機能がONになってたからだった。
風はパワフルに設定すればえらい勢いで出てきた。
それほど冷えないのは部屋の温度がすでに24度でエアコン設定が25度だったからだw

なんだー、脅かすなよw

一応、冷風が出てきたのでOK。あ、暖房のチェックしてないや…。暖房は使わないからいいか。



別日に外配管の整理と配管用ダクト(配管カバー)を設置する。ガレージでも使ったお気に入りの未来工業製をチョイス。しかし、サドルというこの配管を壁に固定する部品が10個単位しか売ってくれない。2個しか使わないから仕方なくコレだけはホームセンターでステンレス製のT字金具を買った。未来工業製は壁面に丸いステンのカバーが付くンだけどね。







配管はこんな感じで壁面からウッド・デッキを貫通して床板下の室外機へと続く。


















梱包材の発泡スチロールを室外機の二方弁と三方弁に巻いて断熱しとく。

フレア・ナット接続部に断熱材をきっちり巻いた後に、配管保護のための非粘着キャンバステープを巻く。室外機から室内機に向かって、つまり、下から上に巻いてゆく。上から巻いてしまうと被さる面に上向きに隙間ができるから雨やホコリが侵入してきてしまうというわけだ。

写真とり忘れたが、室外機側は黒いキャンバス・テープ、配管用ダクト内は見えないので配管キットに入っていたベージュのテープを使用。




配管用ダクトなんだけど、20cm足りなくて追加でもう1本を送料かけて買ったよ。@1,686円(税込)…。接続用のダクト・ソケットも。ちゃんと寸法計らなかった俺のミス。この残った1m80cmはゴミ…か。

ホームセンター定番の因幡電工製なら2mで500円なのだが…。プロにダクトの設置を頼むとこれが2mで5,000円!



なぜ未来工業製にしたかというと、この壁から浮かせて設置できる、スッキリフロートという製品があったからなのだ。

この製品を使用するにはやはり自分でやらないとならないからね。プロに頼むにしても特注になってもっと高額になるのは確実。







ほら、壁から浮かすことで、ログ壁の定期的な再塗装時に邪魔にならない。

雨樋ならこの形状は当たり前だけど、エアコンダクトはなかなか無いよ。




さらに!ウッドデッキを貫通させるので、普通の壁密着型だと床板の穴あけ処理が難しくなってしまうから。これは大きいよ。

ダクトの左にある丸いのが通気口。ここを避けるために配管穴を斜めにしたのだ。ぶつからなくてもギリギリに接してるのってかっこ悪いから。このあたりもプロに任せたら危ないところだ。



ダクト・エンドを付けて虫の侵入も防ぐ。

セトリング(ログ壁の沈み込み)も考慮して少し浮かしてある。ダクト裏はスリットになっているので配管を保持しているサドル(T字金具)がセトリングで動いても大丈夫。














うー、最後の仕上げの室内側のアース線の取り付けだ。柔らかい撚り線と硬い単芯線とどっちにしようかと思ったけどきれいにカタチが整う単芯線にした。





















アース配線終わってもう一度試運転。バッチリだー。



ん?下面カバーの表示を見て???と思った。買ったのは数万円安かった型落ちの2017年モデル。でもここに2018年製って書いてあるし。でも型番は287CF。28は2.8kWで7は2017年の7だ。今年モデルは288CFである。そこには2019年製って書いてあったりしてw








ところで、設置してから全く暑くない。むしろ寒いくらいだ。過去にない進路の台風来てるし。箱根は400mmもの雨が降る警報出てるし!





















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