【バックデート投稿】
昔、この個体と一緒に走っていた頃に思ったこと。欲しくても手が届かなかった憧れのGT40なのにイマイチときめかなかったこと…。それは、静かな排気音だった。俺のCOBRA427の排気音に掻き消されて無音のGT40というイメージだったのである。
そこでだ!
せっかく手に入れたのに、静かなまま乗ってても、ときめかないじゃないか!
後ででもできるコトであるが、絶対にすぐどうにかしたくなるに決まってるし、悶々とした日々をまた過ごしたくない。それに、また工場に入れないとならないのは、合理的ではない。
神山さんにスケジュールを恐る恐る尋ねると、それも想定内だそうだ(笑)
ンでは、静かなサイレンサーを撤去して、直管にする!
1966年当時、バリンバリン!とけたたましい音をまき散らしていたのがGT40なのだから。
早速どんな感じにするかを神山さんと打ち合わせ。
現状はタイコ付きで55φの細っそいテールパイプ。
これは迫力無いよな…。
タイコを撤去して、そこそこ太いテールパイプにしたヤンチャ仕様の方針。
現状のサイレンサーとテールパイプの写真が送られてきた。
現状のテールパイプ径はφ55と細い。
左70φ 右65φ。躊躇なく70φに決定。
まんま1本パイプの直管だとタペット音のペチャペチャするノイズが出るので、グラスパックを使えば直管ではあるが多孔パイプになっているのでノイズが吸収されるという。
一番手間のかかるジャンクションは現状のものを流用。ジャンクション内径55φ → グラスパック内径φ63.5φ(外径88φ)→ エンドは70φ となる。
ノイズカットのためタイコ長は460mm。グラスパックボディーは入口出口カットして溶接。
カットされた既存タイコ。カット部分を覗いてみると、いきなり壁。ジャンクションからの排気が壁に直角にぶち当たり、奥も同様の壁で仕切られた構造っぽい。排気効率なんて全く考えられていない消音仕様。だから静かだったのか...。住宅地では仕方無いね..。
ジャンクションは生かして、ここから後ろを制作。
63.5φから70φ のテールパイプに排気抵抗を最小限に留めて繋ぐ。
鉄管の肉厚は1.6mm。
表側。
ストレートに向こう側のジャンクションが見える。
接続完了。
塗装とバンテージ巻が終了して完成。
多孔パイプであることがわかるカット。
ンで、肝心のサウンドはこちら↓
コンプレッションバリバリのハイチューンエンジンじゃないからイイ感じの控えめなサウンド。廻すと鳴くらしい(笑)
センターストライプとホワイトアウトしたテールパイプが繋がって見える。センターにあったナンバープレートでせっかくのセンターストライプと、肝心のZFトランスミッションが隠れて見えなかったので、ナンバーを右にオフセット移設。両端にジャック·パッドもあるから、ココしか考えられないレイアウトだ。バッチリじゃない? ナンバーの角度も神山さんにカッコイイ角度を決めてもらってステーをリベット固定。
いったん完成である。あとは、追々、乗りながら問題洗い出し。神山さん、ありがとうございました。
工場に在庫なしだったので、当CAMP在庫の耐熱塗料を持ち込んだ。世界一優れた耐熱塗料。色、質感、耐久性、速乾性、作業性、どれをとってもピカイチ。もう入手できないやつ。誰か持ってたら譲ってほしい。Hi-TEMP の FLAT WHITE 米国 Zynolyte Products Company 製だ。
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