CAMP HAKONEのガレージ兼事務所は、基礎と水道配管と建て方のみプロにやってもらって、軒天・外壁塗装、水回り設置、電源および電気配線、インターネット、電話、防犯カメラ、テレビアンテナケーブルの敷設は節約のために自分でやることにしている。節約目的以外にも、取り付け位置や器具の選定などをよく考えながら自分でやれば、プロがやったものをやり直したり後悔することもない、と、いう大きなメリットがある。あー、やっぱりこっちに取り付ければ良かったなぁ…とか。プロは時間が勝負で一気に仕上げるから、発注する際に全てを見切りで決め込んで発注しないとならないので熟慮することができないのである。
トイレ手洗いは、あの小さい手洗いボウルでチマチマ指先をすぼめて洗うのが嫌なので、IKEA製の洗面スペース用の洗面ボウルTYNGENに決定。税込6,000円とリーズナブル。 だけど、すげー重い。14kgもある。陶器はみんなこんなもンか。
洗面ボウルを置くトイレカウンターの板は、居住棟のウォークインクローゼットの棚板が残ったのでそれを利用。ちょっとだけ奥行きが大きかったので余計な部分を細ーく切らねばならない。長さ1,730mmあるので一回限りの定規を作って丸ノコで慎重にカット。
ガレージの大工さんがくれた、板を嵌めただけのテーブルが便利~。構造用合板なので人が乗ってもビクともしない。使用後はバラすとただの板になる。
まず丸く穴を開ける。
そしてマルチ・ツールでカットし、アタッチメントをサンダーに替えて仕上げる。当初、洗面ボウルの排水孔は円形でいいと思ったのだが、現物をチェックしたら結構張り出していて必要に迫られてこのような形にカットすることになったのだ。
カウンターの取付。ステーはこれまたIKEA製の税込@100円パーツ。赤の色味が良い感じ。衝動買いで20個買ってあった。
洗面ボウルが穴にピッタリ♬
ステーは4mmタッピングビスで固定する。ステンレス製じゃなくてもいいけど、やっぱりステンレスがいい。
ビスの長さは4種類。カウンターには20と30mm。壁面は35と45mm。もちろん壁面はサイディング下の2x4の下地にガッチリと留まっている。
カウンターの水平もチェック。
この長さ10cmはあるでっかいネジは洗面ボウルを固定するためのもの。このネジはボルト的な六角頭を持つ木ねじなのだ。しかもこのネジはキットには含まれていない。取説を見て呆然としたが、親父の遺品のネジをゴソゴソ探したら取説に書いてあるのと全く同じのを4本発見!錆だらけだったがサビ落としに1日漬けて綺麗にしてから使用。
変わった形状に開けた穴はこのネジを締めるサービスホールということであった。バッチリ手が入る。
集成材のカウンターが水跳ねを吸収しちゃうので油性透明ニスを塗る。慣れてるから養生は不要かと思ったが、念のため手近のエアキャップを適当に敷いてみたら結構ボタボタ垂らしてるしw やっぱり面倒くさがらずに敷いて正解。
そしてショックな事が…。
排水パイプの長さが足りねぇ~~~。
背中丸めて手洗いしなくていいようにカウンターを高く取り付けたのが裏目に出た。10cmくらい長めに作ってくれよー。
排水管をカットする場合、プロはシャーパーと呼ぶパイプソーを使う。刃が柔らかく反って床とツライチで切るのに向いてる。なるほどー。でもココは15mmほどの高さでカット。臭気防止キャップはキットに入っていないのでサイズを計って適合部品を購入しなくてはならない。
これ探すのが結構面倒なのだ。水道の塩ビパイプにはVP管だのVU管だのあって内径外径それぞれ違うからだ。

短い排水管をどうにかして伸ばすために御殿場のホームセンターに急行した。キットのまま白いパイプで延長したかったのだが、白いパイプなんて売ってない。ワン
で隠れる下の部分のみを接着で延長しようと思ったが外れると嫌なので、HIVP管に丸ごと1本交換してしまった。白と黒は、当CAMPのイメージカラーなのでヨシとする。
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いよいよ便器の取付だ。ココは床面とツライチにカットしなくてはならない。
パイプソーだと床面を傷つけそうなので、テープで養生してからマルチツールでカットする。排水用の塩ビパイプは柔らかいから気持ちいいくらいに切れるw
ほーら、一発でこんなに綺麗に切れた。あとはヤスリで仕上げる。
製品に入っている型紙を敷いてマーキング通りに振動ドリルでコンクリート床に穴を開けてアンカーを打ち、パーツを取り付ける。
狭いトイレがごった返しているw
当CAMPの長期在庫になりつつあった、居住棟と同じパナソニック製のアラウーノSⅡがいよいよ登場。
よっこらよっこらと運び込んだ。
取り付ける前に、便器の裏面っていったいどうなっているの?と、思うのは俺だけか?
ふーん、なるほどなるほど。てか、よくわからん。結構シンプルな構造なのに多機能なのですな。
組み立て時にパートのお姉さんたちのマーキングが裏面あちこちに。347号機か。俺もサインしておこう。
給水口に配管を繋いだのだが床の給水管が短くてホースがかなりキツめに曲がってしまう。パナソニックの別売りキットを一緒に買ったのだが給水栓の位置が悪かったようだ。居住棟は何とかギリギリ許せる曲がり方。うーん、配管がきつめに曲がるのは自動車部としての美意識が許さない…。ホームセンターに行った時にちょっと長い給水管を買ってこよう。ステンレス編みのホースは高いので給水管の方を伸ばすのだよ。
通水テストしようと思って水栓の元栓を開けたら外の立水栓のパイプから水がドボドボ出てきた。そっかー、立水栓をどうにかせなあかんか。立水栓のパイプを塞いでもいいのだが、どうせならやってしまえ。室内の水回り工事は一時中断する。
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早速、不凍水栓柱を探さねば(箱根は寒冷地ではないが念のため全ての水栓は寒冷地仕様にしている)。どうせなら居住棟と同じ竹村製作所のD-MB-Vにしたい。生活インフラ部材をなるべく揃えることで統一感が図れるからな。連窓も同じ意匠、外壁塗装も同じ黒・白にしたし。
まず、ヤフオクで探すと、いきなりヒット。あれー?居住棟で探した時にはなかったのに。定価22,700円もするし、竹村製品はあんまり値引きしない商品なのだ。1円スタートで数人で競って7,000円で落札できた。長尺だから送料1,800円だったけど、普通に買うより全然安い。居住棟では4本も買ったのになー。タイミングってあるんだねぇ。
双口水栓はなぜかホームセンターのほうが安かった。
そのほか、給水栓と接続するシモクとガイドナット、HIVP管のエルボや異径ソケットは現物あわせしながら御殿場のカインズホームで購入。よく見かける薄いグレー色の塩ビパイプは一般用で給水もOKだが主に圧のかからない排水に使用される。濃い色の管はHI管と言って耐衝撃性に勝るもの。当キャンプの給水管はすべてHI管だ。
水道屋さんが引いてくれた給水管の周囲の砕石をどかしてからスコップで穴を掘る。凍結深度を考えて深めに敷設されている。約50cmの深さだ。久々に穴を掘ったが結構疲れるもンだ。右手の見切れたところに掘った土が山盛りになってる。

取付寸法をしっかり現物合わせをしながらシミュレート。シモクも長さをカット、接続管も最短にカット。切断面を面取りして接着面を耐水ペーパーで荒らしてからタフダインHI接着剤を両側にたっぷりめに塗る。そして一気に押し込んで接着。普通の塩ビ用接着剤ではなくHI管用を使用しないとダメらしい。ホントかなぁ。400円ケチったために埋め戻し後に漏水したら面倒なので従うことにした。この接着剤は溶剤でオス側メス側の表面を溶かして接合するというメカニズム。一度くっつけたらもう抜けない。
水道屋さんが立ち上げてあったHIVP呼径16管をそこそこの位置でカットして、また面取りして両面を荒らす。ふたたび両面に接着剤を塗ってヌルっと押し込む。
不凍水栓柱の給水口径は13なのでシモク13→16の異径ソケットで繋いだ。それから16エルボという流れ。
ここが13。
不凍水栓柱はコックを閉めると水栓柱の中の水がジャーッと下に抜ける。なので水が浸透しやすいように大きめの砕石を10cmほどの厚みに敷いて転圧をかける。その上に大きめの石を置いて水栓柱の仮の支えとする。このあとモルタルで固めてしまうのでそれまでの繋ぎでもある。
あら、大切な接続状態の写真を撮り忘れた。
暗くなったので焦ってきたからか。゚(゚´ω`゚)゚。
砂が混ざっているインスタント・モルタルを買ってきたので早速練る。
水を入れすぎないように、と。このままでも良いのだが、砕石をスコップ一杯運んできて混ぜた。骨材が入るとより強固になるから。
もうとっぷり日が暮れている。砕石置き場でスコップをガシャッと突っ込んだらすぐそばで猪がブキ-ッ!!と、大声を上げたのでビックリ。向こうもびっくりしたようだw
給水接続部のナットまでモルタルで固定してしまうと、万が一水漏れなどがあった場合のメンテが困難になるので、砕石でナット側を埋めてからモルタルを流し込む。そうすれば後で掘って砕石を掻き出せばナットにアクセスできる。
そこら辺にあった合板で仕切りを作る。仕切りのこっち側に給水接続部のナットがある。埋め戻した土に押されないようにハンマーをつっかえ棒にして仕切板を支えておく。
翌日、気持ち良いほど晴れた。ワクワクしながらガレージへの小径を登ると…。
猪に倒されたりせずにいい感じに固まってる。
水準器も垂直を保ったままだ。
ほぼ12時間でカチンコチン。
仕切板を抜き、
回りを少々転圧してから砕石を均一に撒いて完成だ~!!!
ちなみにココの排水は雨が当たるので浄化槽には繋げす地下浸透。
がっちり固定されて、なかなかイイ感じ♬
よし、この勢いでトイレもやっつけよ。昼飯食ってから。

75mmの給水管を150mmに交換して通水テストを行う。シール・テープをきっちり巻いて漏れのないように給水管を接続。
実はこの前段階で伏兵がいた。外した短い75mm管から止水栓が抜けなくて参った。普通はダブルナットで外すのだがホームセンターで1/2径の薄いナットはなかなか売っていない。あちこち探したらトイレ・タンク・フロートを固定するナット&パッキンを発見。2セット買ってナットだけ使用してやっと外した。
おしり洗浄OK、ビデ洗浄OK、小流しOK、大流しOK、ハネ抑制OK、自動洗浄OK、便座保温OK…。洗浄液の泡もバッチリ。
テストOK♬
IKEAの洗面ボウルTYNGENはサイズ的にバッチリ。中国製の激安自動水栓も作動OK♬ 日本製の数万円もする水栓は買えません。ガレージは汚れた手で水栓ハンドルを回す事が多いのでノータッチの自動がイイに決まってる。
できた、できましたよ~。
あとは洗面ボウルの上にミラーボックスを設置すればOK。あ、便器用コンセントと照明と換気扇も付けなきゃ。
でもまぁこれでトイレは一応使えるわけだし。
カウンターと壁の境目だけコーキングした。ほかのコーキングはやりだすとキリがないのでそのうち。
そして、9/30にも掲載した、高さ700mmを1,000mmに改造した流し台。
背筋を伸ばして手を自然に下ろした状態。コレならストレスないよー。
残す水回りは、ミニキッチン。これは先送りでいつかやります。
今度の作業予定は電源の引込みだ。一緒に弱電関係の配線も引き込む予定。でもその前に、林業的な作業もある…。
続く。