2017/09/10

ガレージトイレ 防音壁工事


家を作る時、俺はトイレの位置を非常に重要視する。リビングで食事したり寛いでいるのに、ジョロジョロジョロ、BUUUU~~~!!! ジャー!!! なんて音、聞きたくない。入る方も気を遣って入るコトを躊躇するし、すぐ側で音を聞く方もイヤだろう。そんなの全く気にしない無神経な施主も大勢いると思うが、俺はダメ。ンで、ガレージのトイレも極力そうすることにした。スケルトン造作がコンセプトのCAMP HAKONEのガレージであるが、トイレだけは例外で1面のみ内装をすることにした。

音の問題ではないが、居住棟と違って間取りで工夫できないのでひとつの方法としてトイレドアのヒンジを通常とは逆の右側にしてある。こんな簡単なことでドアの開閉時にガレージ空間から便器が見えないのだ。導線はちょっと大回りになるけどね。飲食店でホールから便器が丸見えだとがっくりする。スペースの制約で仕方ない場合もあるけどな。

そして目隠しになるように壁を延ばしてやる。この目隠しでトイレドアを見えにくくすることによってトイレの存在感が薄まる。こうすれば入る方も周囲にいる方もお互いに距離感が生じて安心できる訳だ。この2点は結構重要だと思うぞ。



























そして、物理的な壁の防音問題。このトイレ、9mm厚の構造合板で仕切られているだけなのだ。これだと紙コップの糸電話状態だ。そこで、防音・吸音材を壁面に仕込むことにした。当初、発泡フォームを充填するか、厚めのスタイロフォーム板を切ってぴっちり貼る予定だったのだが、防音・吸音の専門サイトで調べたら、フォーム材では全く意味がないことがわかった。重量のあるゴム製の防音・吸音材を使用しなければならないことを知った。早速価格を調べたら、え!? たか~い!!!(スピードワゴン 井戸田風) そこからセコロジストとしての葛藤がぐるぐるぐるぐると始まった… 

防音・吸音材を考えてるうちにまずトイレと手洗いを取り付けようと、手洗いボウルと水栓パーツを選定・発注して間もなく到着した。そして取付確認をし始めたらハタと気づいた。手洗いボウルは壁板が無いと向こう側が空間でサマにならないじゃないか!

あー、結局、吸音・防音をして壁板を完成させないと。そして次の段取りとしては手洗いカウンターを取り付けてから手洗いボウルか。

重たいゴムゴムゴム… 
うーん、何か代用できないか…
あ!!!

屋根材のアスファルト・シングル材がドッサリ余ってるではないか!
早速1枚持ってきてあわせてみたらサイズ的にもバッチリ!
1枚が100cm✕40cmほどで、重量は1.7kgほどもある。
よっしゃ。

細い釘で固定することにしたのだが、9mm合板に直に釘を打つと向こうに抜けてしまうので吊るす位置に残材の角材で下地を作ってやる。下地は計12本。微妙に長さが違うので全て現場合わせでカットして取り付けた。合板は信用できないので縦に走っている2x4材に釘を斜め打ちで固定。


横になっている桟が下地。ここに屋根材を釘で打ち付けて3~4枚重ねでぶら下げるわけだ。






アスファルトシングル材を敷地内の資材置き場から運ぶのだが、@1.7kgのものを50枚はちょっと大変だった。さらに、運ぶ時に表面のザラザラした細かい石が大量に落ちるので、新品の塗床が傷だらけになりそうだったので養生しながら少しづつ運んだ。




こんな感じで下地に固定してゆく。幅が足りないところはもう一枚ずらして貼る。



ずらして2枚貼った状態。







これを下から順番に天井に向けて貼り込んでゆく。落ちた鋭角な小石を踏んで床が傷つかないように掃除しながら黙々と作業をする。




狭いトイレ内なので脚立を上がったり降りたり、寄せたり畳んだりしながら、やっと貼り込み完了。各ブロック4枚重ね。


この一面を貼っただけなのに、録音スタジオのシーンとするあの音が吸い込まれる静寂が感じられる。

この屋根材、大正解だったかもwww

屋根材が動くと音振動に繋がるので、念のため動きそうな部分は釘で固定しておいた。

そして、コーキング剤も余っていたので屋根材の周囲にたっぷりコーキングしてやる。



そしてこの壁面をどの材料で覆うか、である。同じ9mm合板を貼るのが順当なのだが、1枚2,000円ちょいで2枚で4,000円かぁ。金額はまぁ大したことないけど、厚木のスーパービバホームや御殿場のカインズホームから運ぶのにカングーじゃ載るかどうかギリなサイズ。無料トラック借りても返しに行くのも面倒だし…。

そうだ! またもや残材有効利用シリーズ。 外壁のサイディング材がこれまた結構余っているので、これを利用しない手はない。たまにレストランとかで外壁を内装に使ってるところもあるじゃんw ただサイディングは平面じゃなくて横に凹みの帯があるからなー。手洗いボウルをドン付けした時に隙間ができるな…。まぁ、そこんところはコーキングでいっか。何しろ、材料費ゼロはでかい。






サイディング材をこんな感じにカットして貼り込む。

横幅1,730mmでカットするのは、こないだ作った丸ノコ用の直角定規が大活躍。ただ、一番上の70mm幅の部分は、サイディング材を縦に挽き割らねばならない。これは長い距離なのでちょっと大変。やり方はわかる人しかわからないだろうなー。


半分貼り込み完了。もう外は真っ暗。サイディングは5mあって運ぶのが大変。自重でたわんじゃうし。

最後の2枚というところで、下縁に傷を発見。釘抜きで取り外して、またサイディング材を引きずり出してきてカット。司令官から30分おきに催促の電話が来る。一体何時までメシを待てばよいのかと。

焦ると釘を打ち忘れたり、ろくなことはない。




壁で塞がれてもう見えなくなっちゃうので日付とサインをしておいたw












下地のある位置に45mmのステン釘を打ち込む。重りを付けた糸を垂らすと間違いなく垂直。この糸をガイドに釘で固定していく。




最上段の70mm幅の材料も一発カットでぴったりOK♪











完成だ~。

壁だけね。




外壁同様に艶消し黒に塗装しようかと思ったけれど、そうするとココだけ浮いた感じになる。内装は全て生地のままで行くことに決定。そのほうが楽だしw

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