2024/05/25

オスポール(機能門柱) 交換工事


2017年の箱根移住に際し、ポストとインターホンをどうするか、と、調べたところ、サンワカンパニーの機能門柱が目に留まった。ポストとインターホンが一体になった製品だ。製品名はオスポール。どこをどう探しても、10万円以下で買えて、シンプルでカッコ良いデザインの製品は存在しなかった。今でもこれを超える製品は無いと思う。

2017年6月 設置完了

鉄製でマットホワイトにパウダーコートされた製品と、ステンレス製品の2種があった。黒白に塗装するHONKA製のログハウスにはホワイトが合うと思って決めた。鉄は錆に弱いと思ったが、パウダーコートされているなら大丈夫と思って選んで設置。結果、バッチリな仕上がりであった(マットホワイト 取出し右吊元 当時価格¥90,356)。



設置してから2年経った2019年5月、後扉の角の塗装がめくれて錆が発生してきた。サンワカンパニーにそのことを告げたところ、ステンレス製の扉を同じホワイトに塗装して交換に来てくれた。

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しかし、間もなく、外部の角部や側面、前面など、あちこちで、錆が発生して塗装が膨れてきていた。サンワカンパニーに連絡すると、道路に面しているところに設置しているので、飛来物が当たって塗装が削れて錆びが発生しているのではとのこと。 

そんなはずはない。内部も金属折り返し部分からサビて塗装が浮いてきている部分が見られるからだ。インターホン開口部からの雨水の侵入による慢性的な水分の滞留もサビの原因だ(これはデザインの構造上は仕方ない)。飛来物はポスト内部には当たるはずもないので、パウダーコートがダメなことがわかった。


ここ強羅は、大涌谷からの火山ガス(硫化水素)が風向きによって漂ってくる温泉地。硫化水素は、鉄、銅、真鍮、ニッケル、クロームなどと反応して錆が発生したり黒化してしまう。水分が加わるとさらにその反応が強まるという特殊環境ではある。しかし、パウダーコートという強力な塗装が2年でダメになるとは...











内側も腐食が進み、ポスト扉が脱落。。

デカい回覧板が来ると扉が外れて扉ごと奥に押し込まれて悲惨な状態に。


磁石フックを天井と扉に付けて輪ゴムで留めるという応急処置を施す。




忙しくてすぐに交換工事はできないが、ステンレス製のオスポール(取出し右吊元 当時価格¥112,380)を発注した。本体は錆に強い304ステンレス製。念のため、メーカーに、扉のシャフトや受けなどの内部部品もすべてステンレス製であることを確認したのだが、絶対ということはない。1か所でも鉄を使っていると貰い錆が発生してしまうので、こまめなチェックが必要。もし鉄部品があったらステンレス製に交換する。まぁ貰い錆になっても304ステンレスなら鉄の腐り方とは違って赤くなるだけでグサグサになって崩壊することはない。




さらに1年が経ち、いよいよひどい状態になってきた。みっともないを遥かに通り越した状態。仕事もひと段落したので交換工事にとりかかることにした。
     
2024年5月


インターホン押す人もこれじゃ嫌になるよな(苦笑)








朝起きて工事しようと思ったらこんな状態に(苦笑)
扉のシャフト受けがグサグサになっていた。


設置よりも撤去が大仕事なのがわかっていたので重い腰が上がらなかったのである。BOSCHの電動はつりハンマーを持っていたのだが、使わないので売ってしまっていたので、タガネと石頭ハンマーではつることに。

思っていた以上に固い。最初の設置は外構工事の業者に頼んだのだがコンクリートが固すぎる!設置するときに急結剤入れたのだがそれが固さを増したってコトはないのだろうが、固い。石頭ハンマーでガンガン叩く、叩く、叩く!マジで腕がヤバいぜ!






もう、ホントに腕がヤバい状態に_| ̄|○

コンクリート、打ちすぎだよ。

とりあえず、コンクリートが巻かれたまんま倒して引きずり出す。



インターホン用のフレキCD管はぶっちぎれてしまったが中の配線は問題なし。












1年間ガレージで寝かせておいたステンレス製オスポールがやってきた。




























サビサビの初代オスポールを引きずりどかして、いよいよ設置だ。 

廃棄するには基部に巻かれたコンクリートを撤去しないと粗大ごみを受け入れてくれないが、それは後回しだ。




米海軍の爆弾処理班Tシャツが出動(笑)



コンクリートは今回は少なめ。このバケツ2杯分。骨材もそんなに入れない。ほぼモルタル。









水平垂直はDAISOので充分。


また撤去は無いと思うが、コンクリートは前回の1/3量で。




一応杭を打って、傾かないように半固定しておいた。

プロは急結剤を投入するのだが(すぐ撤収できるため)、買いに行くの面倒だし、硬化を待てばいいだけなので勿体ないから使わない。








インターホンの配線と再設置も済ませる。ちなみに防水仕様のインターホンですら数年で基盤が火山ガスでヤラレて4万円がパーになったので、買い直して基盤を保護材でコーティングして組み付け直した。ここと玄関の2台の子機とも今のところ問題なく稼働中。



たまに水平垂直を確認しに行く。


















翌日。最初に発注したカッティングシートの住所と名前がもう1セット作ってあったのでそれを使う。ラスイチなので息を止めて慎重に慎重に。。

















CAMP HAKONE ステッカー は白色バージョンではなく、透明バージョンを貼ってみたらいい感じ。














                   





杭を抜いて、埋め戻して完成♬






アタリマエだが新品は綺麗だ。




景色が写り込んでプレデターのように目立たない感じ。


引きで観るとホントに目立たない。これはこれでイイと思う。


これ、処分しないとなー。根っこのコンクリートの取り壊しもせねば...。



後ろ扉を開けて再度中身も確認。ン??? 

敷いてある水切り板が、あれれ???

コレ、鉄じゃないか!!!!! 

どうしてオールステンレスなのにココだけが錆びる鉄製???





















錆て腐って廃棄する鉄製の初代オスポールの水切り板は、なぜかこの部分だけがステンレス製だったので、捨てずにこれに交換した。どうなってんの???アッセンブリ ミス??















これでほぼステンレス製となった。



このダイヤル錠を除いては。これは鉄製もステンレス製も共通のダイキャストにメッキ仕上げなので半年も経てばだんだん黒く酸化していくだろうが、これしかないので諦める。







完成♬ 





















ンで、初代のコンクリートを破壊して廃棄の準備。















ハイゼットカーゴに養生シートを敷いて廃材を積み込む。                                       サビサビで穴も開いたねこ、アストロの寝板などなどもついでに廃棄。


芦之湯にある箱根町の環境センターに持ち込む。



クルマに乗せたまま計量。廃材を降ろしてから再計量する。


粗大ごみは1㎏あたり23円で処分してくれる。今回は50㎏で1,150円。








廃棄完了してこそすべての作業が完了ってコトだ。 

お疲れ! 俺!


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