2024/03/17

GT40mk1 燃料計で大失敗2

 

GT40、当初の燃料計の修理は失敗した...。予定通り英国から届いた燃料計を使用することに。その前に加工を施す。ニコイチ的な。。

①メッキベゼルを取り外して黒いベゼルに交換(前回これで壊して大変なコトに)。

②元の燃料計のフェイスの方が綺麗なので交換。

③青いカバーリングを元の燃料計の透明リングに交換。


こう書くと簡単そうだが、フェイスの穴に通っている針を変に曲げてしまうと元の木阿弥でまた4万円の出費...。慎重にやる。



SMITHSの FG2530/70。1960年代あたりの製造だが、eBayのセラーがガラス、ベゼル、ラバーシールを新品に交換してある。

















セラーが言うには、ゴム板の上に伏せて置き、ベゼルを押し付けて廻して、3つの爪をスロットに合わせれば簡単に外れるとのことだが、まったく回らず。壊すのも嫌なので爪を起こして取り外した。1か所起こしてやれば緩くなって簡単に外れた。


左の壊しちゃった方のフェイスはとても奇麗なのでこれを使いたい。あと、照明透過リングが青いので、元の透明リングに交換したい。8連メーターで1個だけ青いのは変なので。



同じERA製GT40を持つ友人から教えてもらったのだが、やはり、フェイス取り外すには針をいったん曲げて(伸ばして)、交換後に曲げ戻すしかないらしい。これが本当に難しい。落ちたら終わりの綱渡り的作業。トラウマで胃が痛い。

息を止め、手が震えるのを押さえて慎重に...。もうちょっと起こしても良かったのだが壊しそうなので。。



フェイスが筐体に固着しているので少しずつ剥がしていく。
















慎重に慎重に、針を気遣ってフェイスの穴からそっと抜く。
取れたー。
ふぅ。


左のフェイスと透明リングを組み付ける訳だ。



完動品の中身。左右のコイルが電磁石になって針が動く。このエナメル線の細さ。下手に弄るとすぐに断線する。コイルの設置位置の調整で非常に時間がかかるらしい。この個体はズレた感じだがこれで調整が取れている。
















フェイスを組み付けてから針を元通りにする方法が最も難しい。伸ばす場合は手前側に遮るものが無いから良いが、向こう側に押すにはフェイスがあるので無理。そこでこのように針の内側に工具を差し込んで右上に引き上げながら指でそっと押し曲げてやる。















完璧! ガラスを載せてみた。




ずっと息止めながらやってるから酸欠状態だ...。

無事に交換完了。針を曲げ戻す方法がわからなかったのだが、試行錯誤して成功した。

おっしゃー!!! この針の曲げ戻しで一生食っていける。って、そんな仕事無いわ(笑)。




冗談言ってないで、クロームのベゼルを3分艶の黒に塗装する。





ミッチャクロン吹いてから、まぁ、きれいに仕上がった。



左が以前に英国から取り寄せたやつ。右が塗装したやつ。ちょっと感じが違うでしょ。















新たに購入した燃料計のラバーシールは新品に交換されていたのでそれは使う。




他の計器のベゼルといまいち塗装のトーンが合わない。今日吹いたのは若干黒すぎて、少し艶がある。

2011年に英国から取り寄せて別の燃料計に付けていたものを外して交換した。

いくつSMITHSの燃料計持ってんだか!(笑)



簡易動作チェックは、プラスをB端子に繋ぐ。
マイナスをアースに落とすとフル(満タン)を指し、T端子に繋ぐとエンプティを指す。
これでベゼルも綺麗になって完璧な燃料計になった♬







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