さて、クラシックレンジのメンテの続きをしないとな。
まず、車検の時にサイド・ブレーキが甘くてギリだったので調整してと。
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車検場で焦って調整方法をWebで調べたのがコレ。
クラシックレンジのフォーラムに会員登録までして探しだした。
どうすればワイヤーが張れるのかわからなくて。
現場ではタイム・オーバー。実は大変簡単だったのだ。。。 |
サイドブレーキはここ、センタードラムだったとは… 初心者は知らないことばかり… 毎度勉強ですな。
正しい調整方法は、ブレーキドラムがロックするまで締め込んで、1.5回転戻し。
それにはジャッキ・アップしてホイールをフリーにしないとならんので、不精にも1/8回転ほど締め込んだだけ。ブレーキ・レバーの引きしろをチエックすると、少し張れたようだ。OKOK!
さて、本題のスイベル・ハウジング内のグリス交換だ。足すだけでも良かったのだが一応交換しとく。
ハウジング内はCVジョイントの潤滑のために柔らかいグリスで満たされている。これって、旧いランドローバー車独特の機構らしい。
上がフィラー、下がドレン。

汚れを落としてから開けないとゴミが入っちゃうからね。パーツ・クリーナーも吹いてやる。
開けたらこんな感じ。広い空間があるわけではない。すぐベアリングだ。これ、簡単にグリスが注入できない予感。。。

ドレンを開くと。。。
どろーり、と。
元々はギア・オイルが使われていたらしいが、オイル漏れ頻発のためにちょう度00番と柔らかなグリスに入れ替えられている個体が多いらしい。当基地の機体もそのようだ。
これは抜くのに時間がかかりそうだナー。一晩放置してやる。
翌日、グリスの注入を試みる。案の定、オイルのように柔らかくないから、ベアリングで塞がれたようなフィラー穴にグリスを垂らしても入っていかない。ボトルの先をベアリングの脇に差し込んでも溢れ出てくる。。。
うーん。。。
下のドレンにグリス・ニップルを付けて圧入してみよう。と、言ってもグリース・ガンにスイベル・グリスを充填する方法が浮かばなかったので、模型エンジンの燃料用のハンド・ポンプでやってみる。
その前にストックのグリス・ニップルを加工して直管にした。
シリコン・チューブのストックがなかったので当基地斜め前のルッカに急行し、魚の飼育用のチューブを買う。
恥ずかしながら、このポンプはコブラのエンジン・オイルを入れすぎた時の吸い出し用に買ったもの。結構使えますぜ。
抜いたグリス、左153g、右194g。満タンで各350gなので結構減ってたね。グリスが不足して焼き付いて破損すると走行不能になって修理代40万円コースらしい(-公-、)。。。
こんな感じで注入開始。
完璧!と、思いきや、お、重い。。。
オイルではなく、グリスだから無理も無いか。
無理な体勢でグリグリとハンドルを廻す。なかなか入っていかない。15分で半分くらい。うー、腕が辛くなってきた。。。
熱湯で湯煎してみたけど、そんなに変わらん。。。
こうなったらボトルの先にチューブを付けてフィラー穴からハウジングの奥まで差し込んで手でボトルを潰して圧入するしかない。
仰向けになってボトルを全力で潰してもなかなか入っていかない。手が死んできたので、マルチ・プライヤーを投入してボトルを潰す。でもなかなか入らない。少しずつ、少しずつ。マジかよこれ。。。 もう四苦八苦ってこのことだ。みんなどうやって注入してるの??

途中でハタと気がついた。チューブが長すぎて抵抗になってるんだ!
案の定、このように短くしたら結構入っていく。ならば、最初のポンプでチューブを短くしてやればOKだったのでは(*゚Д゚*)。
柔らかいと言ってもグリスなのでフィラーから入れても中で空洞ができる可能性が高いと思われる。下から入れてやった方が空洞にならずにみっちり入ると思う。
次回は再度ドレンから圧入する方法でやってみるぞ。チューブ短めで。ここ重要 (゜o゜)b
今回は、フィラーから何度もゴボッと溢れたり、チューブ外れてドロンと垂れたりで何度も手がドロドロで参ったっス。かなり勉強になったけどさ。
あとは駆動系のグリス・アップで完了だ。コブラ&ミニ時代に買ったブルーポイントのグリス・ガンの出番だ。Snap-onのセカンドラインね。でも品質は間違いない。
モリブデン・グリスを買ってきたのだが、使いかけのリチウム・グリスが入ってるからそのまま使っちゃう。モリブデンは水に流されやすい説もあるのでリチウムのままでイイのかもだが。
フロント・デフ側、リア・デフ側と2本あるプロペラ・シャフトとクロス・ジョイントのグリス・ニップル計6ヶ所に圧入。プロペラシャフトは結構入ったぞ。先延ばしにしなくてよかった (´-ω-`)。
黄色いのが押し出されてきた古いグリス。でもそんなに古そうでもないね。半透明の新しいのが出てくるまで圧入を続ける。
押し出されてきたこの大量の古グリス拭き取りが結構タイヘン。
グリス注入の約30倍の時間がかかるよ。パーツクリーナーを吹くと必要な部分のグリスまで飛んじゃうからなー。
完了。
やばい、クビが痛くなってきた(><)。